東京西川は本来西川産業という会社名ではあるのですが、その所在地が東京都中央区であるため東京西川と称されることが多く、実際に寝具メーカー東京西川と呼称して経営がされています。

寝具以外にも様々な事業を行っていますがメインとしては寝具であり、寝具メーカーとしては最大手であり、その歴史は数百年前に昇るとかなりの老舗となっているのです。

ではそんな東京西川のマットレスはどのようなものなのでしょうか。

AiR(エアー)の特徴

東京西川のマットレスとして有名なブランドがこのAiR(エアー)です。多くのアスリートが使っているということでも有名なマットレスです。

特殊な立体構造

エアーに使われている素材はウレタンでそこまで特別なものではありませんが、その特徴はウレタンフォームの構成の内容にあり、見れば分かるとおりにデコボコした特殊立体構造となっています。

デコボコにすることで体圧分散の性能が向上しており、寝返りがスムーズにできるようになっています。

デコボコした構造が独立してクッション性を高めているので、高反発ながら寝姿勢にフィットします。バランスを保ちながら体圧分散をしてくれるので、負担の少ない快適な寝心地を得られます。

通気性

デコボコして隙間がある構造であるため、通気性が悪いウレタンを利用していながら、通気を促して湿気と汗を拡散し、ホコリも残りづらいマットレスとなっています。

デザイン

エアーは国内だけでなく海外において評価を受けているマットレスで、グッドデザイン賞をはじめ様々な賞をを受賞ししています。

勿論デザインは好みですが、機能性だけでなく、デザイン面でも評価されているマットレスというわけですね。

AiR(エアー)の種類

エアー01

デコボコの特殊立体構造の基本的なエアーマットレスです。エアーの特徴はこのマットレスが基準として考えられます。

AI0010BTのベーシックとAI0010HTのハードがあり、サイズはシングル、セミダブル、ダブルで幅はそれぞれ97、120、140、長さ195、厚さは8cmとなっています。

エアーSI

特殊立体クロススリット構造タイプのエアーです。

種類としてはAI1010のレギュラーとAI2010のハードの2種類でどちらもシングル、セミダブル、ダブル。幅はそれぞれ97、120、140で長さ195、厚さは9cmとなっています。

通常のエアーとの違いは硬さだけです。レギュラーが100ニュートンでハードは115ニュートンとなっており、ニュートンは100が境目であるためハードの方は硬い部類に入るのです。

これとは別にベッドマットレスタイプもあり、こちらは厚みが足されていて、9に5を加えて14cmとなっており厚さが増えた関係でニュートンもレギュラーが170、ハードが190とレギュラーでも硬めなマットレスとなっています。

エアー03

エアーの次世代モデルとしてより性能を高めたバージョンのマットレスで、ブリヂストンとの共同開発で製造されたソムニフォームと呼ばれる素材が使われてます。

このソムニフォームによって軽くなった上に耐久性と弾力性が向上しました。それによって寝返り、寝姿勢もより安定したものとなり、ウレタン自体にカーブスリットを施して通気性も向上させています。

AI5010BTのベーシックとAI5010HTのハードの2種類があり、サイズはシングル、セミダブル、ダブルがあり、幅、長さ、厚さもベッドマットレスの存在があることもエアーSIと変わりません。

ドクターセラ、スリーエス

ドクターという名称から想像できるように健康のことを考えて作られたタイプのエアーマットレスです。

電位と温熱が働いていて、それぞれ下記のような働きを持ちます。

  • 電位・・・不眠症や肩こりといった症状を改善させる働き
  • 温熱・・・疲労感、血行不良といった不調を改善させる働き

更にコントローラーによって温熱の設定を変えることも可能で、夏は機能せず冬は長く機能するといった使い方をすることができます。

サイズはシングル、セミダブル、70があります。それぞれ幅が100、120、70で長さは他と変わらず195で厚さが3cmとかなり薄くなっています。

他のマットレスと違い電力を使うマットレスでもあり、シングルとセミダブルか70を利用するかによっても消費電力が変わってきます。

エアレイヤー

98%が空気というほぼ空気によって構成された層で構成されているマットレスです。通気性がかなり高く、洗濯をして洗うことができるようになっています。

4層になっており上2層は柔らかく、下2層は固くなっていて、上で体を受け止めてそれを下で支えるという構造によって寝返りをしやすくし、体圧分散をさせます。

種類としてはAI3010BTのベーシックとAT3010HTのハードの2種類があり、他のエアーとの例に漏れずシングル、セミダブル、ダブルのサイズが提供されていて幅、長さは他と変わらず厚さが4cmになっており薄く敷くタイプとなっています。

エアーポータブル AI0510

ポータブルという名の通りに持ち運びができることに特化したエアーマットレスです。

どこにでも持ち運ぶことを目的とした幅97、長さ195、厚さ3.5のモバイルマットとトレーニング目的で利用する幅70、長さ195、厚さ3.5のストレッチマットの2種類があります。

どちらも収納して持ち運ぶためのバッグが付くことになり、機能自体は一般のエアーと変わりありません。

エアーマットレスのメリット

アスリートが利用しているという信頼感

このエアーは多くのアスリートも利用していますが、体が資本であるアスリートは常に健康に気を使わなくてはいけない職業です。そんなアスリート達が利用している信頼性があります。

体圧分散の安心感

特殊な素材は利用していませんが、それでも構造を工夫することで、通気性の向上や体圧分散で体の負担を軽減したり、寝心地を良くしてくれています。

健康面のメリット

エアーの種類としてドクターセラがありますが、こちらを利用すれば腰や肩といった目に見える部分の問題だけでなく、神経痛や食欲不振、便秘といった目に見えない部分の改善も期待することができます。

エアーのデメリット

高い

様々なエアーの種類がありますが、SIはシングルでも8万近くでベッドマットレスタイプになると10万超える程になり、エアー03の場合には少し安いですがそれでも6万近くかかります。

ドクセーセラとなるとシングルでも平気で20万近くとなりかなりの高額です。

一番安いのはポータブルシリーズであり、モバイルマットは3万近くでストレッチマットはそれよりも安い設定となっており、ポータブルを除けばエアー01のシングルが4万近くとなっています。

予算に限度がある場合は、よく考える必要があるでしょう。

素材はウレタン

ウレタンを利用していても加工と製造で通気性や寝心地を保つようにしていますが、素材はあくまでもウレタンです。ウレタン特有の熱がこもりやすいという性質で、暑い時期は暑くなって寝心地に影響する可能性が生じます。

また個人差もありますが、ゴム臭さがあります。使い続ければ問題ないですが、使い始めはそれが気になって睡眠に支障が出ることもあるのです。

エアーマットレスをおすすめしたい方

エアーは体圧分散に優れていて、睡眠時にかかる体への負担が軽減されるマットレスです。

そのため、今まで他のマットレスやマットレス以外で寝ていて体に痛みが生じている方に向いています。

エアーの種類の1つであるドクターセラは様々な症状に効果があるため、体の痛み以外の症状に悩まれている方に向いているマットレスとなるでしょう。