マットレスの業界においてアメリカのメーカーは有名どころが多く、メーカーによっては寝具に関心がない方でも聞いたことのあるメーカーもあるかもしれません。
そんなアメリカのマットレスメーカーについて、有名どころを抑えつつ人気のあるおすすめメーカー(ブランド)を紹介します。
サータ
サータとは
1931年に誕生したマットレスブランドで、現在ではアメリカにおいて売上No1の実績を誇る程の有名なマットレスのメーカーとなっています。
ちなみに、この実績は実際に雑誌でランキングとして掲載されているため、誇張しているものではないようです。
国内においてはドリームベッドがブランドの1つとして取り扱っていて、ドリームベッドの商品を取り扱っている店舗や通販サイトで提供されています。
サータのマットレスについて
考え抜かれたポケットコイル
サータのマットレスは全て高水準のコイルを使ったポケットコイルマットレスです。
その最大の特徴は、1つのマットレスをいくつかのゾーンに分けて、そのゾーンに当てはまる体の部位に合わせてコイルの太さ(線型)を変えているところです。
ゾーン構成は商品によって異なりますが、基本的には端に太めのコイルを設置しているので、マットレスの耐久性も高めています。
また、コイルを包む袋は繊維集合体を利用しているため、空気の通りを阻害することなく、通気性を高めてポケットコイルを利用することによる通気性の悪さを改善しています。
サータの価格帯
ホテルに使われているマットレスだけあって、商品は全体的に高額です。一番安いパーソナルシングルという種類でも10万円以上は避けられません。
そのため、予算によっては候補から外れてしまうマットレスブランドになっています。
シーリー
シーリーとは
1881年に誕生したマットレスメーカーとしては100年以上の長い歴史を持つメーカーです。
国内においても様々なところでシーリーのマットレスが販売されて、一般的な家具店や量販店でも売っていることも多いので、比較的見る機会が多いメーカー(ブランド)になっています。
ニトリなどの家具店とコラボして商品を提供することもあります。
シーリーのマットレスについて
人に合わせた反発力
シーリーのマットレスはコイルスプリングですが、特許を取得したポスチャーテックコイルというものを利用しているのが特徴です。
このコイルは巻きの始点に角度を付け加えた形状をしていて、これによって寝た人の体に応じた反発力を発揮するコイルとなっています。つまり、どのような体形の人が寝たとしてもその人に最適な反発力で寝姿勢を支えてくれるということです。
また、このコイルは空気の通り道が確保されており、通気性にも優れた構成にもなっています。
コイル以外ではポリジン加工という銀イオンを使うことで菌の繁殖を抑え、それによる異臭の発生も防ぐため抗菌防臭で衛生面の対策もされています。
シーリーの価格帯
サータと同じくホテルでも使われるマットレスを提供しているだけあって、価格は全体的に高めで10万円超えることは珍しくありません。
他メーカーとのコラボであれば価格は抑えられていますが、その代わりにポリジン加工を始めとした性能が犠牲になっていることが多いのが欠点です。
シモンズ
シモンズとは
アメリカのマットレスメーカーとしてはかなりの有名企業。1870年に誕生したマットレスメーカーです。
誕生した時期だけ見れば長い歴史を持つマットレスメーカーといえるのですが、実は1回倒産していて、先に紹介したサータの子会社になっているという経緯があります。
国内ではシモンズ株式会社がアメリカの方と契約を結んで、それで生産と販売を行っています。
シモンズのマットレスについて
多種多様な寝心地
シモンズはポケットコイルのマットレスをはじめて世に出したメーカーであり、マットレスも全てポケットコイルのを提供しているのが特徴です。
コイルの線径(太さ)を変えることで硬さを調整し、そこに高さと詰め物での変化もつける方法で、様々な寝心地のマットレスを提供しています。
シモンズの価格帯
シモンズは安いもので8・9万円ほどしますが、高いものになると50万円近くする高級マットレスも扱っています。
上位の商品になると使われている素材が豪華になり、性能や寝心地が良くなる分高額になってしまうのです。
マットレスの種類は多いですし、価格帯も幅広いので予算に応じてマットレスを選ぶことができます。
キングスダウン(レガリア)
キングスダウンとは
アメリカにおいては有名なマットレスメーカーの1つですが、国内においてはキングスダウンという名称で商品を提供しているのではなく、大塚家具と合わさってレガリアというブランド名で提供しています。
レガリアは王冠を意味する言葉であり、その通りの寝心地を提供するブランドとなります。
キングスダウン(レガリア)のマットレスについて
レガリアのマットレスはコイルマットレスですが、コイルスプリング一種類に特化するのではなく、ボンネルコイル・ポケットコイル・連続コイルといったように複数の種類のコイルマットレスを取り扱っているのが特徴です。
コイル自体に目立った特徴はありませんが、素材にこだわりが見られます。合成繊維を利用することでカビや菌の繁殖を抑え、難燃素材が当たり前のように使われて火災の被害を抑えます。
高額なマットレスも取り扱っていて、最も高価な商品であるブランド名と同じ「レガリア」はシングルで99万円と他の追随を許さない程の高級マットレスになっています。一番安いのでも7万円近くはするため、ある程度の予算が必要となります。
レストニック
レストニックとは
1938に誕生したメーカーであり、BESTGUY賞という優れた製品に送られる賞を何度も受賞しているメーカーです。賞を受賞しているだけあって、アメリカでもホテルで使われるような品質の良いマットレスを提供しています。
国内においては大塚家具がブランドの1つとして取り扱っているため、購入の際は基本的には大塚家具での購入になるでしょう。
レストニックのマットレスについて
ポケットコイルのマットレスで大抵の商品は3ゾーン方式になっているのが特徴です。中央の部分を線径の太いコイルにすることで負担の大きい腰の部分のサポート力を強くし、体圧分散と寝姿勢のバランスを整えてくれます。
生地にはSTAYDRIというものを利用して吸湿性と発散性を高めて、通気性の高い構造にすることでポケットコイルながら通気性も高く作られているのです。
全体的に価格は高額です。一番安いのでもシングルで9万円台、高いものは20万台になります。高い分だけ性能も良いですが、予算が厳しい方には向いていないでしょう。
まとめ
見て分かるようにアメリカはコイルスプリングのマットレスが主流となっています。逆に言えばノンコイル系統はほとんど取り扱われていないということです。
そのため、アメリカのマットレスを選ぶ場合にはコイルスプリングのマットレスを前提とすることになるでしょう。
全体的な難点として高額なところが多く、相応の予算を用意する必要が出てくるため、アメリカのマットレスは予算に余裕がある方向きといえます。
予算に余裕のない方はアメリカ以外の海外メーカーや国内メーカーから手頃な価格で販売しているところを探していくようにしましょう。