マットレスは商品によって硬さが異なり、どれくらい硬いかによって睡眠への影響が変わってきます。

その影響は、単に寝心地がいいか悪いかだけでなく、寝ている本人の体へも影響します。良い影響を受けることもあれば、体に痛みが生じる悪い影響を受けることもあります。

しかし硬いと柔らかい、どちらがいいかと言われるとどちらにもメリットとデメリットがあるため一概に片方がいいということにはなりません。

では、実際に硬いマットレスと柔らかいマットレス、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。

硬いマットレスのメリットとデメリット

マットレスが変形しづらい

マットレスが硬いと、寝た時にマットレス自体が変形することがなく、体もベッドに沈むことがありません。

変形をしないということは、その変形による体への負担を受けないということです。

また、硬いとマットレスに体が埋もれるということがないため、寝返りを始めとしたマットレス上での動きが取りやすくなります。

さらに、硬いためにヘタりが起きにくい面もあり、復元力が高く耐久性も高いので長く使えることが多いです。

硬いマットレスは通気性が良いことが多い

全ての硬いマットレスがそうではありませんが、基本的に硬いマットレスは通気性が良いことが多いです。

通気性が良ければ、暑い時期は暑さを逃がしてくれて蒸れにくくなります。

硬いマットレスのデメリット

マットレスが硬く体が沈まないということは、人にもよりますが寝心地が良いとは言えないかもしれません。寝返りを打ちやすいのですが、逆に硬さが原因で必要以上に寝返りを打ってしまうという事態にもなりえます。

体への負担は分散されはしますが、あまりにも硬いと体圧が分散されずに、寝た時の姿勢によってそれに応じた部分へと負担がかかってしまう可能性があるのです。

また、もう1つのメリットである通気性が良いということは、保湿ができない種類の場合には寒い日はその冷気を通してしまうことにもなります。

柔らかいマットレスのメリットとデメリット

寝心地が良いと感じる人が多い

マットレスが柔らかいと寝た時にそのまま体が寝た本人のかけている体圧に応じて沈んでいきます。

体が沈むために体圧を分散してくれて体にかかる負担を和らげてくれるようになり、柔らかいということもあって寝心地もいいものになります。

沈んでしまえば寝返りもし難くなり、これ自体はデメリットといえますが、逆に寝返りを抑えることで必要以上に寝返りを打つのを防ぐというメリットもあります。

高い保湿性

硬いマットレスとは逆に柔らかいマットレスは保湿性が高いことが多いです。寒い時期には体への冷えを防いでくれます。

柔らかいマットレスのデメリット

マットレスが柔らかいと体圧を分散してくれますが、柔らかすぎると思った以上に沈んでしまい、それによって腰をはじめとした特定の部分に必要以上の負担がかかってしまい、そうなれば寝返り自体も打ちづらくなって回数が減ってしまうことにもなるのです。

特に体重が重い人はその傾向が高いので注意が必要です。

また、寒い時期は暖かくてよいですが通気性はそこまでいいものではないことが多く、暑い時期だと熱さがマットレスに集中します。それによって蒸れてしまい、寝心地が悪くなってしまうのです。

耐久性も素材にもよりますが、柔らかい故に硬いものより寿命が短いことが多いです。

マットレスは硬いの柔らかいのどっちがいいの?

硬いマットレスが良いのか柔らかいマットレスが良いのかは、寝る本人の状態によって変わってくるので極論は言えません。

体重で選ぶ

基本的には、体重が重いと柔らかい場合は必要以上に沈んでしまうため硬い方が適切とされます。

逆に体重が軽い方は柔らかい方でもよいですが、必ず柔らかい方がいいとは限りません。

健康状態で選ぶ

本人がどのような健康状態かも大事であり、腰痛など腰に問題がある場合は硬めのを選ぶのがよく、逆に背中に負担がかかっている場合は柔らかめのを選んだ方がいいでしょう。

結局はバランスが大事

硬さと柔らかさのバランスも重要であり、あまりにも硬い、柔らかいと悪影響が出やすいためどちらを選ぶにしても適度な硬さを持ったマットレスを選ぶようにしましょう。

購入するマットレスを決める前に、自分の状態を把握し、最近睡眠に関して問題がないかどうかも念頭に置きつつバランスも考えて選ぶといいでしょう。