人によって寝方は様々です。大きく分けて、仰向けで寝る人・横向きで寝る人に分かれます。(うつ伏せで寝る人もいますが、うつ伏せはそのままだと呼吸ができないため寝ている間に自然と大抵横向きになることが多く、ここでは横向きに含むことにします。)

横向き意識してその寝方をしている人もいれば、無意識にその寝方をしてしまうという方もいるかと思いますが、実はこの寝方、実はマットレスを選ぶときの指標になるのです。

この記事では、仰向け・横向きそれぞれの寝方のメリット・デメリット、そして、それぞれの寝方ごとにおすすめのマットレスとその選び方についてお伝えします

仰向けで寝るメリットとデメリットから考えるマットレス選び

仰向けは寝るということは、天井に顔を向けている状態であり、マットレスには背中側を当てていることになります。横向きとは違い特定の部分ではなく全身にマットレスが触れる状態になるため、体圧分散に優れたマットレスであればその効果を発揮しやすくなります。また、血液が全身に問題なく渡る寝姿勢であるため、体への負担が少ないと言えます。

しかし一方で、仰向けで寝ている場合には体重によって舌が詰まってしまう危険があるため、体はそうならないように頻繁に体勢を変えようとし、その結果寝返りが多くなります。寝返りは意識せずにやることが多いため気づきませんが、意外と力を使っています。そのため、寝返りが打ちにくいマットレスで寝ているとその分体の疲れが取れず、負担も大きくなってしまうのです。

寝返りが打ちにくいマットレスとは、言い換えると体が沈みやすいマットレスのことです。その代表である低反発マットレスは寝返りが打ちにくくなるだけでなく、腰への負担が大きくなってしまい腰痛の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。

体が沈まない高反発のマットレスであれば、寝返りも楽に行えるため、仰向けで寝る方は高反発のマットレスを選ぶのがおすすめです。

仰向けで寝る人におすすめのマットレス

モットン

もはや高反発のマットレスの代表格と言えるモットン。反発力が強く、仰向けで寝ている場合に多くの力を必要としないため、自然な寝返りが可能になっています。

体圧分散で腰への負担も軽減し、腰痛対策として優れています。また、耐久性も高く、何より通気性がいいため寝苦しくなることはありません。

慢性的な腰痛持ちがモットンを使ってみた感想・レビュー

エアウィーヴ

エアウィーヴは多くのアスリートに使われている有名なマットレスですが、釣り糸の素材をヒントにして作ったとされる独自の素材である「airfiber」によって復元性が高く、強い反発力を持ったマットレスになっています。

大半を空気で構成しているため、水洗いをすることが可能です。通気性も高く、断熱性も兼ね揃えています。

エアウィーヴの特徴と種類は?

マニフレックス

マニフレックスはエリオセルと呼ばれる素材を利用しているのが特徴で、それによってスプリングコイルなしで高い弾力性と復元性を実現しています。

オープンセル分子構造というものになっているため、通気性もよく、温度による性質の変化もないため1年中通して利用することができます。

全種類を網羅!おすすめのマニフレックスマットレスと選び方

横向きで寝るメリットとデメリットから考えるマットレス選び

横向きでないと寝れない人、仰向けで寝ると呼吸がしにくいために横向きで寝ているという方など、横向きで寝たい理由は色々あるかと思いますが、横向きの寝方は布団やマットレスと触れている部分への負担が大きい寝方です。

負担のかかる面は体の向きが左向きか右向きか人によって異なりますが、どちらにしてもどちらかに負担がかかっているのは事実です。体勢を想像すれば分かると思いますが、仰向けに比べると一方へ体重がかかることになるため、一部分に集中的に負担をかけてしまう寝姿勢なのです。

そのため、横向きで寝るとその負担によって寝違いを起こしたり、一部が痛くなったりと体の異常が出てくる可能性が高くなります。

こういった理由から、寝ている時に無呼吸になりやすい、妊娠中といった特別な理由がある場合以外では、健康面を考えると仰向けの方が寝方としては良いということになります。

マットレスを選ぶ際は、高反発のマットレスは硬いため、横向きで寝る場合にはその硬さで負担が余計かかってしまうことが多いため適切ではなく、柔らかい低反発のマットレスを選んだ方が良いというこにとなります。

横向きで寝る人におすすめのマットレス

トゥルースリーパープレミアム

低反発のマットレスとしてよく挙げられるのがこのトゥルースリーパーであり、これを販売しているショップジャパンの定番マットレスにもなっています。

低反発素材としてウルトラヴィスコエラティックというものを100%使用しており、それ高い弾力性と復元性を持ちながら寝る体にフィットし、体圧分散もするため横向きの際に一部にかかる負担も軽減します。

トゥルースリーパーのメリット・デメリットとおすすめの種類

テンピュール

こちらも低反発マットレスの人気商品。

NASA公認の低反発素材をマットレスに使用していて、それによって寝る人間に応じた寝姿勢にフィットし、横向きの寝姿勢もサポートします。

テンピュールマットレスのメリット・デメリットとおすすめの種類

エネタン

よもぎで作られた低反発素材のエネタンのマットレスであり、抗菌防臭ダニ予防といった衛生面の性能に優れています。

横向きとなれば顔をマットレスに埋めることがあるため、衛生面が高いのは意外と有用です。衛生面だけでなくマットレスとしての体圧分散、耐久性も保障されています。

まとめ

いかがでしたか?健康的な寝方としては仰向けが良いのですが、小さい頃からの習慣によって身についた寝姿勢の場合、簡単には変えることができませんよね。そのため、今の自分の寝姿勢に合わせてマットレスを選ぶようにしましょう。

ただし、仰向けか横向きかというだけでマットレスを決めるのはおすすめできません。色々な要素を交えて最終的にどういったマットレスを選ぶのか決めていきましょう。