グランツは名称からして勘違いしがちですが海外ではなく国内のメーカーであり、他の大手に比べると歴史はまだまだ新しい方のメーカーとなっています。家で使うインテリアを提供しているところであり、ベッドとマットレスもその中に入っているためマットレスを提供しているメーカーにもなるのです。では実際にグランツはどのようなマットレスを提供しているのでしょうか。

InFormプレーン

グランツで提供されているInFormタイプの1つでありスタンダードなノーマルタイプの硬さを持っているマットレスです。

オールウレタン

マットレスとしてはコイルスプリングが使われておらず全てウレタンで構成されたオールウレタンのマットレスであり、金属類を一切利用していないために環境に優しいマットレスで廃棄する時も分別する必要がありません。

単にウレタンを詰めただけでなく

オールウレタンではありますがそのウレタンもそのまま入れているわけではなく加工をしており表と裏のどちらの表面にもカットが加えられています。このカットがあることで通常よりも体にフィットしやすくなり寝姿勢が向上するだけでなく、空気の通り道もできるためウレタン素材の欠点である通気性の悪さも改善しております。

部位に合わせたカット

単にカットしているだけでなく日本人が寝た際に肩や腰の位置に来る場所を設計してカットし、負担がかかりやすい腰の部分と痛みが出やすい肩の部分の負担を和らげて寝れるようにしております。

サイズについて

サイズはシングル、セミダブル、ダブル、ワイドダブル、クイーンがあり幅はそれぞれ97、120、140、154、160でクイーンは一般に比べると多少短く設定されており、長さは共通で195、厚さは17cmと厚い方ではありますが海外のに比べると薄い設定となっています。

InFormプレーンのメリット

性能に比べて比較的安価

価格としてはシングルで4万近くであるため一般が3万と考えると多少高めではありますが、素材のウレタンに寝姿勢と通気性の問題が出ないように加工しており環境も考えられて作られているためそれでこの価格は比較的安い方ではあります。

廃棄が簡単

実際に廃棄する時はそのままではなくカットする必要がありますが、全てウレタンであるため燃えるゴミとしてそのまま出せばよく処理も簡単です。もちろん廃棄の方法に関しては地域によって異なるためそこは気をつけてください。

InFormプレーンのデメリット

ウレタンであるために

確かに加工されているため通気性は上がっているのですが素材自体は通常のウレタンであるため熱がこもりやすいという欠点は変わっていません。そのため通気性が良くても暑い時期はウレタン自体に熱がこもって寝苦しくなる可能性があるのです。それだけでなく温度の変化によって材質の硬さに変化が生じる可能性もあり、スタンダードな硬さではなくなってしまう場合もあります。

部位による効果が受けれるとは限らない

ウレタンのカットは日本人が寝た時に合わせて肩や腰が来るように設計されていますが、これはあくまで平均身長を考えた場合の話でありそれより大きかったり小さかったりする人の場合にはその効果を受けることができない可能性が出てきます。

どんな人が使うか

通常のウレタンマットレスに比べると性能が良いマットレスであるため、ノンスプリングのマットレスで寝たいがウレタンでの通気性や寝心地に不安があり費用もそこまで多くかけたくないと考える方に向いているでしょう。

これ以外のマットレス

グランツにはこれ以外にも特徴があったり、高価なものだったりと多種多様なマットレスが存在します。

InFormスタンダード

名の通りにInFormシリーズのマットレスでスタンダードという名から勘違いしやすいですがこちらはプレーンよりも柔らかめのタイプのマットレスです。オールウレタンなのは変わりませんが特殊コイルウレタンであるコイロールというものが新たに使われており、これはポケットコイルのスプリングと似た反発力を持っているものであって通気性にも優れる素材となっています。

ウレタン自体もこちらはプロファイル加工という表面がデコボコになる加工ががされており、空気が循環しやすくなっているためより通気性が高くなって体圧分散の性能も向上しています。コイロールは一番負担がかかる腰の部分に使われており、両サイドには硬めのウレタンを使うことで柔らかい寝心地ながら体をしっかりと支える7ゾーンの構造になっているのです。

提供しているサイズはプレーンと変わりませんが厚さは20cmと厚くなっており、これだけ手と素材が加えられているため価格も上がっておりシングルの時点で5万程度になって、クイーンだと10万になります。

InFormエクセレント

オールウレタンであるInFormシリーズで、こちらはスタンダードからコイロールだけでなく更にウエストコイルというものが追加されたマットレスです。ウエストコイルは高反発素材をベースに作られたコイルウレタンで体圧をくぼみで吸収して受け止め分散させ、通気穴を空けることで通気性も高くしています。ウエストコイルが中央、コイロールがその側の部分に使われたスタンダードと同じ7ゾーン構成です。

プロファイル加工もされているのは同じですが更に高反発か低反発かを選ぶことができるようになっており、これは上と下で個別に決めることができ上は高反発、下は低反発とすることもでき、上と下を使い分けて違う寝心地を楽しむことが可能となっています。厚さは22cmでサイズは変わりませんが素材と構成から分かるように価格は更に高くなっておりシングルの時点で6万程度の設定です。

スタンダード、エクセレントのどちらもプレーンより性能は高いので予算に余裕を持つことができるのであればどちらかを選択に選ぶのもいいでしょう。

カラーメッシュマットレス

名の通りに複数のカラーがあるマットレスで、構成はグリーン、ピンク、ブルー、ライトブルー、ブラックとなっており、こちらもオールウレタンで構成されており廃棄するのが簡単で生地にはメッシュが使われているため通気性を高めています。しかしメッシュ以外は特に加工されているわけではなく厚さ8cmでサイズもシングルのみで価格も1万3千程度と安物ではあるため質としてはそこまで高いマットレスではありません。

カラーメッシュマットレス 3つ折りタイプ

名の通りにカラーメッシュマットレスが3つ折りすることができるようになったバージョンであり、折ることで収納することが可能になりスペースを取らずに利用することが可能になりました。しかし価格が1万7千と上がった以外は通常のと変わりがないため、長く使うマットレスとしては向いていないマットレスになっているといえます。

カラーメッシュプラス

ウレタンにプロファイル加工がされたカラーメッシュマットレスであり、プロファイル加工がされたことでウレタン自体の通気性と体圧分散の性能が向上しました。プロファイル加工がされて厚さが11cmになったこと以外はサイズも変わらず、価格は3つ折りタイプと同じになっています。

Gボンネルハード

名称から分かるようにこちらはボンネルコイルが使われたコイルスプリングのマットレスであり、ハードという名の通りに硬めの寝心地に調整されています。しかし硬めな調整がされていること以外は一般的なボンネルコイルと変わらず価格もシングルで1万7千程度と安価なものであるため、性能面で考えると残念ながらあまり期待することはできないでしょう。

サイズはInFormからクイーンを抜いて幅80cmのセミシングルを加えた構成になっておりそれ以外のサイズは幅と長さ共々変わらず、コイルと素材が詰め込まれているため厚さは20cmと厚くなっています。

Gボンネルレギュラー

名の通りにこちらはGボンネルコイルのレギュラー版でありハードが硬いのであればこちらはスタンダードな硬さのボンネルコイルマットレスです。ハードと違い素材にはシリコンフィルが新たに加えられそれによって柔らかな感触をもたらしており、それ以外はハードの時とあまり変わっておらずサイズ、厚さ、価格共々全て同じとなっています。

グランジーナ

グランツの提供するグランシリーズのマットレスの一種であり、名称は違いますがこちらもGボンネルと同じくボンネルコイルマットレスとなっています。Gボンネルと違う点としてはカラーが黒とアイボリーから選べるようになり、素材として防ダニ抗菌防臭わたが使われるようになってそうした衛生面での対処がそれ、表面の生地がジャガード織になっているところです。

細かいですが原産も先のGボンネルが中国であればこちらは日本となっており、サイズもInFormシリーズと同じセミシングルがなくクイーンがある構成になっています。厚さは21cmですが価格はシングルで2万程度と高くはなりましたが安価ではあるため、性能で考えればGボンネルよりはこちらを考えるといいでしょう。

グランゼロ

こちらもグランシリーズの中では安価な方でありグランジーナはボンネルですがこちらはポケットコイルマットレスとなっており、防ダニ抗菌防臭わたが同じように利用されているマットレスです。それ以外はポケットコイルマットレスとしての寝心地に変わっている程度であるため、グランジーナのポケットコイルマットレス版と考えてもいいでしょう。

サイズもグランジーナと同じですがポケットコイルマットレスなので厚さが24cmと少し厚くなっているだけでなく価格もシングルで3万程度と高くなっています。

アクアエアーサリーレ

グランツが提供しているアクアエアーシリーズのマットレスであり、このタイプのはE-COREという素材を使用して作られているのが特徴です。E-COREは90%以上が空気でできている素材でありそれ故に高い通気性を持ちながら高反発の性能とそれによる体圧分散の高い性能も兼ね揃え、熱に強く簡単にへたれることはないという高い耐久性も持っている高性能な素材となっています。

このマットレスの場合は高反発ウレタンフォームも利用してそれにプロファイル加工をすることで反発力がありながら体圧分散と通気性の性能を向上させて更に高めているのです。カラーは白と黒の2種類から選ぶことができ、サイズ自体は幅と長さは他と変わりませんがシングル、セミダブル、ダブルと基本の3種のみ扱っており厚さは11cmと他と比べると薄型構成になっています。

素材のこともあってか価格はここまで紹介してきたのよりは高くシングルの時点で5万程度です。

アクアエアーボンネル

名の通りにアクアエアーサリーレのボンネルコイルマットレス版であり、E-COREとボンネルコイルを合わせたマットレスです。それだけでなく素材には防ダニ抗菌防臭わたが入れられて通気性の高さだけでなく衛生面の対処もされており、ボンネルコイルの面で全体を支えるのとE-COREによる反発力が合わさった体圧分散の性能と寝心地を味わうことができます。

サイズはアクアエアーサリーレと同じですがコイルが使われていることもありボンネルコイルとして様々な素材を詰め込んでいるためか厚さは23cmと大幅に厚くなっており、価格もシングルの時点で7万近くと高い設定です。

アクアエアーポケット

名称から分かるようにアクアエアーボンネルのポケットコイル版のマットレスであり、ポケットコイルになったこと以外はほとんど変わりません。しかしポケットコイルになって点で支える寝心地になったことでボンネルの方とはまた違った寝心地にはなっており、サイズも変わりませんが厚さは24cmと少し厚くなっており価格もシングルで8万と高価になっています。

グランフォート ツインハイバウンド

グランはグランでもこちらはグラン「フィート」シリーズのマットレスで、このシリーズはハイカウントポケットコイルという通常のポケットコイルより小さいコイルで体を支えるのが特徴となっています。通常よりも小さいため細かに体を支えることが可能となっており、部位に沿った体圧分散をすることが可能となり、並行配列でエッジ部分には通常のより硬めのを置いて落ち込みを防ぎサポートをします。

高反発ウレタンフォームもプロファイル加工をしハイカウントポケットコイルと合わせて体圧分散の支持をし、空気の層を作り出して通気性を高め、その通気性も自体もベンチレーターを側面に置くことでより向上させます。防ダニ抗菌防臭わたを使う他に生地自体も抗菌消臭の加工をしたものが使われているためこちらもより衛生面に配慮した構成になっているのです。

サイズはInFormシリーズと同じで普通のウレタンと高反発ウレタンのフォームが多く使われているのでその分厚さも27cmと厚くなっておりますが、価格自体はシングルで7万近くとアクアエアーポケットに比べると安くなっています。

グランフォート スフィール

ハイカウントポケットコイルが使われ並行配列でエッジ部分に硬めのが置かれているのはツインハイバウンドと変わりませんが新たにSUFREという荷重分散フォームが使われているマットレスです。SUFREは低反発のように柔らかくフィットしつつも高反発のように弾力性で体を支えて必要以上に沈み込ませないようにし、負担を軽減させ寝返りも自然にさせつつ、柔らかい寝心地を実現させています。

ウレタンとは違い温度によって硬さも変わらないため暑い時期でも寒い時期でも問題なく一年中利用することが可能であり、ツインハイバウンド同じくベンチレーターと抗菌消臭の加工で通気性と衛生面の対処もされているのです。サイズ、厚さ、価格共々ツインハイバウンドと変わっていないため、マットレスとしてはそのままツインハイバウンドの柔らかいバージョンと考えていいでしょう。

グランフォート ナノポケット3ゾーン

3ゾーンという名の通りにハイカウントポケットコイルの硬い部分をエッジ部分だけでなく腰の部分にも採用して負担がかかりやすい腰の負担を軽減したマットレスです。高反発ウレタンフォームのプロファイル加工もツインハイバウンドと同じようにされていて、3ゾーンになったことと硬めになったこと以外はそこまでツインハイバウンドと大きく変わることはありません。

サイズも厚さも他のグランフォートと変わりませんが価格は他のより高くなっておりシングルの時点で7万4千程度の設定です。

グランフィーノ ソフト

こちらはグラン「フィーノ」シリーズでありフィー「ト」とはまた違ったマットレスとなっており、こちらは一般のポケットコイルマットレスとなっています。ソフトという名の通りにポケットコイル本来の柔らかめの寝心地となっており、バージンフェルトと抗菌防臭加工のわたが使われているのは他のグランシリーズとは変わりません。

カラーは白と黒の2種類から選ぶことが可能で更にサイズは通常のレギュラーだけでなく長さ207cmのロングサイズを選ぶことも可能となっており、身長が高い人にも対応しています。厚さは25cmでサイズの幅と長さ自体は他のと変わらずグランフィーノシリーズの中では一番安価でありシングルで4万2千程度の設定です。

グランフィーノ レギュラー

そのままソフトが硬くなり、ハードよりも柔らかすぎないスタンタードな硬さになったバージョンのマットレスであり、硬さが変わったこと以外はほとんどソフトの方と変わりませんが価格だけはシングルで5万近くと高くなっています。

グランフィーノ ハード

詰め物として利用しているフェルトをハードタイプのものに替えてポケットコイルも数の密度を上げてソフト、レギュラーよりも硬くしたマットレスです。硬くしたこと以外はレギュラーと同じくソフトと変わっていませんが、素材とコイルの密度の関係でレギュラーよりも更に高くなっておりシングルで5万5千となっています。

グランフィーノ 3ゾーン

名の通りにポケットコイルを3ゾーン構成で設置しているマットレスであり、他の3ゾーンの例に漏れず一番負担がかかる腰の部分には他のところよりも硬めのコイルを設置しているという構成です。3ゾーンで腰の部分の補強がされていること以外は他のグランフィーノと変わっておらずサイズもロングは注文できませんが幅と長さと種類は変わっておらず、厚さも同じで価格もハードと同じくらいになっています。

グランフィーノ アルティメットハード

究極という仰々しい名を持っていますが、その名の通りに通常のポケットコイルではなくアルティメットハードタイプポケットコイルというこれだけ独自のタイプを利用しているマットレスです。コイルとしては大きいのと小さいのを交互に配列していくように構成されており、それによって密度を高めて体を支える力を強くし、ハードという名の通りに硬めの寝心地となっています。

しかし仰々しい名ではありますが意外にもサイズも厚さも3ゾーンと変わらないだけでなく、価格も変わっていないという設定となっています。

グランフィットセレクション

アルティメットハードという仰々しい名前のマットレスがありましたがグランツにおいて究極ともいえるマットレスはむしろこちらであり、現に提供されている中では最も高価なマットレスです。ポケットコイルが使われているのは変わりありませんが超高密度ポケットコイルというグランフィートで利用されていたハイカウントよりも更に小さいタイプのが利用されています。

非常に小さいコイルを利用することで数多く使うことができるだけでなく細かく体を支えて体圧分散性能の向上と寝心地をサポートしてくれるようになっているのです。コイルだけでなくウレタンフォームもソリテージと呼ばれる新幹線の座席にも使われている素材が採用されており、耐久力が高く高反発のフォームとして体を支えてくれる役割を果たします。

更にこのマットレスはこのソリテージによる高反発タイプとグランフィートのスフィールでも使われていたSUFREによる低反発タイプを選ぶことが可能になっているだけでなく、コイル自体も線径が1.0のか1.2のかを選ぶことが可能です。どちらも個別に選ぶことができるため、4通りの寝心地を選ぶことができるマットレスとなっています。

提供されているサイズはInFormと変わっておらず厚さも25cmと高級ながらグランフィーノシリーズと変わっていませんが、当然価格はそれらよりも高く、どちらの線径のコイルを選ぶかで変わってきます。1.0の場合にはシングルで8万7千と9万近くなり、1.2の場合は10万とシングルの時点で10万超える程の高価なマットレスとなり、どちらにしても一般の方にとっては手を出すのが厳しいマットレスです。

まとめ

高いのもありますが全体としては10万を超えるものが少なく、一般の方でも手が届きそうなマットレスが多く国内のメーカーということもあって日本人向けに作られているためマットレス選びにおいては十分に考える余地のあるメーカーです。ボンネルとポケットだけでなくノンスプリングと多様な種類が提供されているため、自分の予算と目的とする寝心地から判断をしていきましょう。