低反発のマットレスでテンピュールの名を聞かないことはない程、テンピュールは低反発マットレスメーカーの代表的な存在となっています。

この記事では、テンピュールが販売しているマットレスについてまとめました。

テンピュールマットレスの特徴・メリット

テンピュールの素材

テンピュールのマットレスはテンピュール独自の素材であるテンピュールRが使われています。

このテンピュールRの原型は宇宙関連技術のために作られた素材であり、これを基にテンピュールが発明したテンピュールRもNASAの公式認定を受けた素材となっています。

テンピュールRは寝た際に体型・体重・体温にフィットするようサポートします。また振動を吸収するため、睡眠を妨げられることがありません。

耐久力

低反発のマットレスは耐久力が低いものが多いですが、テンピュールの場合は自然と形が戻るように復元性が高く設定されていて、長持ちしやすいマットレスになっています。

商品ごと保証期間は異なりますが、長いもので15年もの保証が付いていることからも耐久性が伺えます。

通気性について

基本的に低反発のマットレスは素材の都合で通気性が悪くなって蒸れやすいものが多いのですが、テンピュールRは細胞に穴が空いているオープンセル構造になっていて、空気が出入りしやすくなり、通気性を向上しています。

寝返りを抑える

寝返りがしづらいのではデメリットとなってしまいますが、寝返りはし過ぎも良くはありません。

テンピュールは圧力のかかる点を抑える働きをするため、それによって不要な寝返りを抑えるようになっています。

テンピュールマットレスのデメリット

温度による変化

テンピュールRも温度によってその硬さが変化してしまう性質を持っており、気温が低くなれば硬めに、高くなればいつも以上に柔らかくなってしまいます。

もちろんそうなると寝心地にも影響が出てくるものであり、本来の効力を発揮せず寝づらいマットレスへと変わってしまうことになります。

通気性に問題あり

テンピュールは低反発の柔らかい素材であり、先に書いたようにオープンセル構造であるため一般の低反発マットレスよりは通気性は向上されています。

しかしこれはあくまで一般のマットレスと比べたらの話であり、マットレス全体として見ると通気性は良いものではないという結論になってしまい、特に暑い夏場は蒸れてしまう可能性が出てきます。

さらに、通気性が悪いということは寝ている時に流れた汗、湿気が溜まりやすいので、それによってカビが生えてしまう恐れもあります。

特に、これから紹介するフトンシリーズの場合はベッドフレームの上に敷くことがないため、その敷いた床にもカビが繁殖してしまう可能性もあります。

洗濯できない

テンピュールRは洗濯(洗濯機は勿論、手洗いも)が一切できない素材です。

カバーを外して洗うことはできますが、マットレス自体を洗うことはできないため干す必要があります。ただし、日光に当たると変色、素材の劣化が起こる場合があるため陰干しをしなければいけません。

臭いがする

他のマットレス素材と同じく、テンピュールRも使用したての頃は素材の独特な臭いがあります。

時間が経てばなくなって気にならなくなることが多いですが、それまでは気になる方は気になって寝心地に影響が出る場合もあります。

テンピュールマットレスの種類

オリジナルコレクション

名の通りに商品の原点となったマットレスであり、テンピュールRの素材としての利点と欠点が集まっているマットレスです。

サイズとしてはシングル、セミダブル、ダブル、クイーンがあり、それぞれ幅が97cm、120cm、140cm、160cm、長さは195cmとなっています。

その他、テンピュールのマットレスは19cm、21cm、25cmと厚さによって種類が分けられています。当然ですが厚くなれば価格も高くなります。

オリジナルデラックス22

オリジナルデラックス22という素材自体にテンピュールRを織り込んでいる種類も存在し、そちらはシングルでも20万という高価なマットレスとなっています。

クラウドコレクション

オリジナルと違うところは、クラウドという雲を思わせる言葉があるように「より柔らかい寝心地」を求める人向けに開発されたマットレスです。

テンピュールRよりも柔らかさを重視したテンピュールRESという素材が使われています。

幅、長さなどの基本情報はオリジナルと変わりません。

センセーションコレクション

センセーションコレクションはテンピュールRだけでなく、スプリングのような感触を出すテンピュールRHMが使われていて、スプリングマットレスのような感触で寝たい人向けのマットレスになっています。

サイズと幅、長さは他と同じで厚さに関しては19、21、25と見れば分かるようにオリジナルと同じ厚さのマットレスが提供されています。

センセーションデラックス

オリジナルと同じくセンセーションコレクションもデラックスがあります。

素材にテンピュールRが織り込んであるのも同じですが、こちらは更に厚さが22cmと27cmと2種類から選ぶことになります。

センセーションブリーズ22

テンピュールRクライメイトという素材が3Dカバーと組み合わせて使われているマットレスです。

通気性をさらに向上させてより快適な睡眠をができるように工夫されています。

マットレストッパー

トッパーとはマットレスや敷布団と重ねて使うマットレスのことです。単体で使えないので、何に敷くかでその使い勝手が変わってくる点に気をつけて利用しましょう。

テンピュールのトッパーには下記の3種類があります。

  • トッパー7
  • トッパー5
  • トッパーデラックス3.5
数字は厚さを示しているものです。

トッパー7だけ他のマットレスと同じサイズの用意がありますが、トッパー5とトッパーデラックス3.5はダブルまでの提供となっています。

トッパー7

表と裏で異なる素材を使っていて、本人の好みや気分でどちらを利用するか選択することができるマットレスです。

トッパー5

スタンダードなマットレストッパーであり他の布団、マットレスと重ねることでテンピュールRによる寝心地を体験することができ

トッパーデラックス3.5

三つ折りにして収納することができるタイプとなっています。

フトンシリーズ

テンピュールにおいて意外と人気があるのですがこのフトンシリーズです。

マットレスと区分するかは微妙なところですが、床に直接敷くタイプのマットレスをお探しの方は候補に選んでもいいでしょう。

フトンベーシック

フトンシリーズの中では最も安価な商品であり、ライトテンピュールRの素材の層を2cmプラスしてそれがテンピュールとしての効能を発揮する構造になっています。

サイズはシングルのみで幅95cm、長さ195cmと厚さが高耐久ベース4cmとライトテンピュールRの2cmで合計6cmとなっています。薄いので丸めて収納することが可能になっています。

フトンシンプル

名の通りにフトンシリーズの中では最もスタンダードな商品です。幅、長さ、厚さ共々ベーシックと変わらないですが厚さの方は高耐久が3cm、テンピュールRが3cmという配分になっています。

ライトではなくテンピュールR自体がそのまま素材として使われているため、よりテンピュール素材を肌で感じることが可能です。カバーも肌触りのいいものが使用されているため、それによる寝心地を堪能することができます。

三つ折りに畳めるので、ベーシックと同じようにスペースを取らずコンパクトに収納することが可能です。

フトンデラックス

フトンシリーズの中でも最も高価な商品。幅と長さは変わりませんが、テンピュール素材が4cm使われるようになって厚さが7cmと他の2種類よりも厚くなっています。

高価ですがその分使用されている素材も豪華で、カバーはベロア素材を利用していて高級感があります。

厚さはありますが、7つに分割して折りたたむことができるので収納もバッチリです。

テンピュールのマットレスをおすすめしたい方

テンピュールが提供するマットレスの最大のメリットは低反発による寝心地の良さです。とにかく寝心地の良さを追い求める人に向いています。

また、上記で紹介したように敷くタイプのマットレスであるフトンシリーズもあるので、マットレスは欲しいけど敷布団も好き、またはベッドを置くことができないという人にもおすすめです。

まとめ

テンピュールのマットレスは比較的高価な分類に入ります。安価なもので選ぶとしたらフトンシリーズがおすすめです。フトンシリーズ自体は3種類と選択肢が少ないので、選ぶのにそこまで苦労はしないでしょう。

逆にある程度予算に余裕があるのであれば、自分がどのような寝心地を求めるかを考えてオリジナル、クラウド、センセーションから選ぶと良いでしょう。

ただし、テンピュールのマットレスには意外とデメリットも多く、デメリットと付き合っていく覚悟も必要です。この点も踏まえてテンピュールのマットレスを選ぶかどうかも考えましょう。