基本的にマットレスを選ぶ場合にはサイズや素材等の情報を確認してそこから判断することになるのですがそれだけでなく実際に自分でどのようなマットレスが欲しいかを情報を指定してオーダーメイドをする方法もあります。オーダーメイドであれば全て自由とは行きませんがこちらである程度指定をして自分の望みのマットレスを手に入れることが可能になるのです。
しかしマットレスのオーダーメイドは全てのマットレスを取り扱っているメーカーがしてくれるわけではなく限られており、更にメーカーによってオーダーメイドをする時の状況も変わってきます。それを知らずに頼めば高確率で後悔するためどのようにオーダーメイドをしてくれるかを理解した上で依頼する必要があるのです。
ではオーダーメイドをしてくれるマットレスのメーカーにはどのようなところがあり、どのようにしてくれるのでしょうか。
マニフレックス
エリオセルという素材を利用して高反発のマットレスを作っている有名なメーカーですが、ここはオーダーメイドもすることが可能でありサイズを最大特注サイズとされるサイズの範囲までこちらで指定することができます。
しかしこのサイズのオーダーメイドができるのはモデル246、エア・メッシュ、フラッグFXを始めとした10種類のマットレス限定でありそれ以外のマットレスはオーダーメイドでサイズ調整をすることができません。価格はどのようなサイズであっても一律ですがオーダーメイドだけあって通常の物よりは高めに設定されています。
オーダーする方法としては直接マニフレックスへとお問い合わせをするところから始まり、サイズオーダーのサイトに問い合わせ先が記載されているのでそちらを参考にするといいでしょう。
エアウィーヴ
有名なアスリートも利用しているメーカー名と同じエアウィーヴというマットレスを提供しているメーカーであり、以前はオーダーメイドはしていなかったのですが最近となって個人ごとに体に合わせてオーダーできるエアウィーヴビスポークという商品を提供しました。
その作成から完成までの内容は実際に身長と体重の測定をするところから始まり、体の歪みも計測してそこからメーカー側で集めたデータから最適とされるエアウィーヴを提案し、そこから実際に寝てみて寝姿勢も確認し、調整をして最終的なオーダーメイドの内容を決定します。
相手がこちらの状態を決定してそこから作るために自分でオーダーメイドできるというパターンではありませんが調整も行うためそこで自分なりの意見を出すことも可能です。しかしこのオーダーメイドができるところは限定されており現在は3店舗でしか受付をすることができません。
フランスベッド
大手の寝具メーカーでありマットレスも多数取り扱っているメーカーでここもマットレスのオーダーメイドを取り扱っています。ここの方法は利用者の体型にあったものを作るために本人の体型と寝姿勢を測るところから始まり、カウンセリングも行ってそれで寝心地を始めとしたものの好みを聞いてきます。その後は作成に取り掛かりますがこの際に利用者は実際に寝て試すことも可能であり、もし気に入らない場合はここで調整をしてもらえます。
オーダーのタイプもフルオーダーとセミオーダーの2種類が存在し、セミオーダーはパーツを選択して作っていく形式となっているのですがフルオーダーはその名の通りに全体を自由に作成することが可能であり今までのマットレスの常識に囚われないこの世に一つしかないマットレスを作ることも可能です。しかし当然フルオーダーとなれば手間もかかるため価格が張ることには気をつける必要があります。
ムーラン
よもぎを素材に使っているエネタンと呼ばれるマットレスを取り扱っているのが特徴のメーカーであり、ここではサイズのオーダーメイドを行うことができます。エネタンの購入を受け付ける際に自分の希望とするサイズを相手に情報として渡しましょう。他とは違い実際に試してみることができず確認することができないのでサイズの指定をする際は不良品になってしまわないように自分で考えて確認する必要があります。
西川リビング
国内で昔から寝具の提供をしてきたメーカーでありマットレスのオーダーメイドも受け付けており、流れとしては最初にこちらの眠りについて聞いてきてその後に体型を測り、そのデータを基にして素材として利用しているウレタンキューブの配列を決定します。完成した後は試し寝をすることが可能であり、この後にこちらの意見や状況に応じて調整を行って完全に完成した物が届けられるというものになっています。
オーダーメイドだけあって価格は10万超える高額なものとなっているため自分の費用に余裕を持たせる必要があります。
穂盛製作所
スプリングマットレスに50年以上製造に携わってきたマットレスの製造メーカーであり、サイズのオーダーメイドを承っています。フランスベッドと同じくフルオーダーとセミオーダーから選ぶことが可能となっており、フルオーダーの場合には例に漏れず世界に1つしかない個性的なマットレスを作ることが可能となっています。
スプリングマットレスを作成している通りに使う素材もボンネルコイル、ポケットコイル、高密度スプリングといったものから指定することが可能な他にラテックス、低反発、抗菌、防臭ができる素材等を指定することができます。
オーダーメイドの流れとしては問い合わせによる相談から始まり、そこからこちらの意見を聞いて可能不可能が判断されて見積もり依頼が行われて決定されます。見積もり自体は無料であるため無理だと思うことも相談をして判断すること自体は可能となっています。
快眠屋おの
快眠という名の通りに寝具関連の道具を取り扱ってきたメーカーであり、マットレスのオーダーメイドをすることもできます。オーダーメイドの流れは西川リビングと似たようなものとなっており、作成も背中のラインを測定したデータからウレタンフォームの配列をし、実際に寝て寝心地を体験してから完成をさせるというものになっています。
杉屋
国内関連に留まらず様々な国で作られた寝具、マットレスも取り扱っているメーカーでありここもオーダーメイドが承っており、カウンセリングから体の測定をしますがここでは体圧分布シートを利用して体圧分布の測定も無料で行います。
その後はコンピューターでパターンを構築し他と同じようにウレタンキューブを配列していき、実際に寝てみて寝姿勢に問題がないかどうかを分析して調整をしていき完成します。
パシフィックウェーブ
ジェルトロンと言われるグミ状のジェルをマットレスの素材として利用して提供しているメーカーであり、e-MOSというマットレスのオーダーメイドシステムも提供しています。このe-MOSは利用する側が名前を始めとした寝姿勢に対する幾つかの質問、身長、体重といった必要な情報を入力していき、そのデータから最適な硬さのマットレスを算出して提案します。
商品をもらった後も2週間以内であれば硬さの変更をすることが可能であり、体型の変更が将来的にあった場合は再び測定をすることが可能でそこから全体的ではなく一部分の変更をすることも可能となっています。ただ提供するのは最適な硬さであるため他の部分のオーダーメイドをすることはできません。
タナカふとんサービス
寝具だけでなく様々な家具の取り扱いもしているメーカーであり、その事業の1つであるSleeping Factoryという店舗にて「じぶんマットレス」としてマットレスのオーダーメイドを受け付けています。オーダーメイドとしては寝る側の体の測定から始まり、そのデータを下にマットレスの硬さと高さを調整して、試して調整するという流れになっています。
パーツとしてウレタンフォームが利用されていますが、このパーツの交換を自分ですることが可能な構成になっています。全体的に、もしくは部分的に替えることで自分なりのカスタマイズをすることも可能になっているというわけです。
まとめ
オーダーメイドの物になるとどうしても通常の物に比べて価格が高くなってしまいますが、メーカーの中には自分だけのオリジナルマットレスを作成することができるという大きな魅力も存在します。オーダーメイドのを利用することで最適なマットレスを手に入れることもできるため利用できる費用が気にならないのであればオーダーメイドを利用して快適な寝心地を目指すのもいいでしょう。