マットレスはベッドフレームに乗せて使うのが一般的な使い方ですが、床の上に直接置いて布団のように使う方法もあります。特に和室の場合は畳の上にベッドが置けないので、和室でマットレスを使いたいという場合は畳の上に敷くのが基本となります。

マットレスを畳の上において利用することは可能ですが、和室向けに作られているマットレスというのはあまりありませんから、何かしらの不具合が発生しないように注意する必要が出てきます。

この記事では和室の場合にどんなマットレスを選んだら良いのか、また、和室でマットレスを正しく使うための方法についてお話します。

畳の和室で使うマットレスの選び方

通気性を考えたマットレス選び

和室にマットレスを置くのであれば、当然そのマットレスを乗せることになる畳について考えなければいけません。

畳は湿気を吸収したり、湿度を調整してくれる効果があります。つまり、暑い時期はその暑さを遮断して部屋を冷やしてくれて、寒い時期は寒さを遮断して部屋を暖めてくれる性質を持っているのです。

それ程の性質を持つのであればどのようなマットレスを設置しても問題はないと考えるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

通気性が悪く湿気がこもるようなマットレスの場合、それが敷いてある畳の下ににじみ出てしまい、それによってカビが生えてしまう場合があるのです。

できるだけ軽いマットレスを選ぶ

先にお伝えした通り通気性の良いマットレスを選ぶことは大前提として、畳の上に置くことになるため、あまり重いものだと畳に負担がかかり畳が傷みやすくなります

そのため、重いマットレスを選ばないのが得策でしょう。

狭い和室で使うマットレスの選び方

和室と一言で称しても様々な構成があります。部屋が広い・狭いではマットレスの選び方も変わってきます。部屋が広ければそこまで悩むことはありませんが、狭ければ当然スペースのことも考えなければいけません。

大きいマットレスを置くとそれだけでスペースを取ってしまい、折角の和室も狭い印象を与えてしまうためあまりスペースを取らないようなサイズのマットレスを選ぶか、三つ折り等の折りたたむことができるマットレスを選ぶのが良いです。

和室でマットレスを賢く使うコツ

マットレスの下にすのこを置く

使うマットレスの通気性にもよりますが、畳の上にマットレスを直置きするのは畳に汚れやカビが発生する可能性があるので、あまりおすすめはできません。

とはいえ、ベッドを置くとそのベッドの足が畳をへこませてしまうことになり、特に賃貸物件での居住となると後々面倒なことになる可能性が高いです。

もしそれでも畳の上にマットレスを敷きたいのであれば、ベッドではなくマットレスの下に置けるタイプであるマットを敷くと良いです。中でも通気性が抜群に良い「すのこタイプ」を置くのがおすすめです

和室のどこにマットレスを置くべきか

押入れや床の間、外との繋がりがある敷居・・・など和室の作りも様々です。

マットレスを置くときに特に注意が必要なのが押入れです

密封された押入れはカビが生えやすい環境のため、マットレスを押入れの近くに置くとマットレスにまで影響が出てしまう可能性があります。最悪の場合カビが移ってしまう恐れがあるので、できるだけ押入れかたは離れた位置に設置しましょう。勿論、押入れの環境にも気を配っておく必要もあります。

敷居は外との境界にあるため外からの汚れが付きやすい場所であり、近くにマットレスを置くとその汚れがマットレスの方に移ってしまう可能性があるのでできるだけ離れた方が良いです。

どこにマットレスを置くにしても部屋の掃除をしなければ汚れは溜まってしまいます。和室だけに限りませんが、マットレスを清潔で使うためには定期的に掃除をするように心がけてください。

番外編!和室のインテリアとして考えるマットレス選び

基本的に機能を優先して考えた方がよいのですが、マットレスを和室に置くのであればインテリア方面について考えてもいい話であり、和室という環境に置くとなると種類によっては浮いてしまう可能性が高くなります。

どんな和室かにもよりますが、一般的な和室で考えると、色合いは和風に合う緑やグレーをはじめとした「落ち着いた」色を選ぶと和室との相性が良く、逆に金や銀は派手なのでやめた方がいいです。

また、洋風の高級なブランドマットレスは派手なデザインも多く、和室の中でマットレスだけが浮いてしまい、違和感のある存在になってしまいます。とはいえ、どうインテリアするかは個人によって違いますし、その「違和感」を狙って置いてみるのもまた1つの手かもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

和室でマットレスを使うにはいくつか和室ならではの注意するポイントがあります。これらに気を付ければ、特に問題なく和室でマットレスを使うことができます。

ただし、やはり一番和室に合うのは敷布団なのでマットレスと敷布団両面で寝具を選ぶと良いでしょう。