高反発マットレスは反発力が強く、寝たときにその反発力で体を沈ませずに押し返すタイプのマットレスです。

体圧分散性に優れ、特に負担がかかりやすい腰への負担を軽減してくれるので、腰痛対策のマットレスとして販売されているマットレスの多くがこの高反発マットレスになっています。

腰痛対策で注目を集めた高反発マットレスは今では様々なメーカーが販売しています。とはいえ、メーカーによって素材や性能が異なるので、高反発であればどれでも良いというわけではありません。

この記事では、高反発マットレスが気になるけどどれを選んだら良いか分からないという方のために、高反発マットレスの選び方を様々なポイントで紹介します。

価格で選ぶ

高反発マットレスは低反発に比べると価格帯が広く、高級マットレスから激安マットレスまでピンからキリまであります。

必ずしも「価格が高い=性能が良い」というわけではありませんが、安価なものは安価なりの性能であることも多いため、容易に安ければ良いと選ぶのはおすすめしません。

また、高過ぎるものは生地やデザインなど少し外れた部分にお金をかけれられているものも多いので、安過ぎず高過ぎずの範囲で選ぶと良いでしょう。

予算を抑えたい方であれば2万~5万円、少し高くなっても高品質のものが良ければ、6万~10万円の範囲を目安にしてみてください。

耐久性と保証で選ぶ

耐久性の度合いは商品によって違う

高反発マットレスは低反発マットレスよりも耐久性があるのが一般的です。とはいえ、商品によって耐久性の度合いにバラつきがあり、下手すると10年も違うということもあり得ます

当然ですが耐久性が高ければその分長く使えるため、長持ちするものを利用したいのであれば耐久性についてもしっかり確認しておきましょう。

保証内容と保証期間

製品保証があれば何かしらマットレスに異常が出た時に無償で交換や修理をしてくれるため、長期で使うことに不安がある場合は保証の内容や期間も確認しておきましょう。

比較的耐久性が高い高反発マットレスは製品保証も低反発以上に長いものが多く、中には10年以上の保証を設けているところもあります。

ただし、長期保証は保証内容が細かく設定されていることもあるので注意が必要です。中には素材によるへたりが中心で破損等は保証外にしているということもあります。しっかり確認しましょう。

高反発マットレスの寿命

保証の年数が長いからといってマットレスの耐久性もそれぐらいの年数とは限りません。むしろ保証が長い場合だと大抵の場合はマットレスの方が先に寿命が来ることが多くなっています。

そのため、保証が長くても高反発のマットレスはその前に寿命が来るということを想定して選ぶようにしましょう。

通気性で選ぶ

通気性が良くないのは論外

高反発マットレスはその性質上通気性が良いマットレスが多く、「通気性が良い」と謳っていないマットレスはないくらいです。どの商品であっても比較的通気性の良い高反発で寝れば、暑い時期でも蒸れることがなく快適に寝ることができます。

逆に言えば、高反発にも関わらず通気性が良くないという口コミがある商品は論外と言えるでしょう。とはいえ、激安の低品質マットレスを選ばなけれは問題はない範疇です。

通気性が良い故のデメリットを回避するために

湿気の発散性と吸湿性

通気性が良いこと自体は必ずしも良いことばかりではなく、通気性が良ければその分汗が通過しやすいので、マットレスを敷いたベッドや床の下に汗が溜まり、カビの原因となってしまいます。

これは通気性の良いベッドを使ったり、床に直接マットレスを敷く場合はすのこを使うことで回避できます。

通気性でマットレスを選ぶポイントと通気性を良くする方法

このように、マットレスに何かしら対策がない場合は自分で対策しなければなりません。マットレスにそれを求める場合は通気性だけでなく湿気の発散性、吸湿性がどの程度あるかも確認しましょう。

保温性・保湿性

通気性のあるマットレスは空気を通しやすい性質のため、寒い時期になると冷たい空気が通って寒さで睡眠に支障がでる可能性もあります。

勿論、暖房器具などで回避できますが、マットレスに保温性や保湿性といった寒さ対策があればさらに良いでしょう。

このように、高反発マットレスは通気性が良いという前提のもと、通気性が良いこと以外にどのような性能を持っているかにも注目したいところです。

硬さで選ぶ

高反発マットレスは弾力があるので体が沈まないようになっていますが、「体が沈まない=硬い」というわけではなく高反発でも硬さに違いがあります

この硬さの違いも無視できない情報で、ソフトな高反発マットレスで寝ると体重によっては体が沈んでしまう恐れがあります。

適度な硬さがどれくらいかは人によるため、自分の体重や状態に合わせてどの程度の硬さが適切かを考える必要があります

腰痛持ちの方の場合は、この硬さは特に大事な要素です。下記を参考にしてください。

腰痛持ちが使うべきマットレスは硬め?柔らかめ?

厚さで選ぶ

高反発のマットレスはどちらかというと分厚い商品が少なく、その多くが10cm前後の厚さになっています。

薄い高反発マットレスの場合は他の布団やマットレスに被せるタイプもありますが、そういったタイプは被せるものの影響を受けてしまいます。その結果、本来の性能を発揮できなくなる可能性も出るため、高反発マットレスの性能を十分に味わいたい場合は適度な厚さがある商品を選びましょう

衛生面で選ぶ

高反発マットレスは通気性が良いマットレスですが、使っていれば当然マットレスに汗や汚れが溜まってしまいます。

それらへの対処がマットレスによって違います。抗菌防臭加工しているものもあれば、立てかけて乾燥させて手入れを推奨しているメーカー、素材自体を取り出して水洗いができるというタイプも存在します。

水洗いができるもの、丸洗いができるマットレスは清潔に長持ちさせて使うことが可能です。手入れをしっかりすれば、そこまでこだわる必要はありませんが、汚れや臭いに不安がある方はこの水洗いで汚れを落とすことができるタイプの高反発マットレスを選びましょう。

水洗い・丸洗いができるおすすめのマットレス

腰痛対策で選ぶ

高反発のマットレスは腰痛対策マットレスとして評価の高い商品も多いです。

腰に問題を抱えている方は今の社会においては珍しい話ではなく、そういった方は腰痛対策マットレスを使えば腰痛の改善を期待することができます。

腰痛改善に繋がるってホント!?腰痛対策マットレスの効果とは

腰痛対策とされているマットレスでも使う本人に合うかどうかは使ってみなくてはわかりません。腰痛対策でも人によっては逆効果になる恐れがあるため、万が一異常があったら使用をやめた方がいいでしょう。

そのため、腰痛対策目的でマットレスを考えている場合は返金保証のあるモットンがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?これまで見てきたように高反発マットレスを選ぶ基準は様々ですが、結局は自分の体に合うものかどうかというのが一番のポイントになります。

高反発に限らずマットレスの選び方としてはやはり実際に寝てみてその寝心地を確かめてみるのが一番です。(本来は最低1週間は使ってみたいところですが・・・)高反発のマットレスも店舗で確かめることができる他に通販でも無料お試し期間のあるマットレスがあります。

ネット上では様々な情報が溢れていますが、中には購入するように「誘導」しようとしているところも存在するのは確かです。しかし実際にどれが合うかは人にもよるのでどれを選ぶのが正解というのは存在しません。

そのため試せるものは試していき、情報もできるだけ集めて自分に合うと思うものを自分の意思で判断するようにしましょう。