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現在ではコイル、スプリングがないマットレスも増えてきましたが、それでもマットレスを選ぶ場合にはコイルを使っている種類のを選ぶという方も沢山います。
一言でコイルを利用しているマットレスと称してもそのコイルの使い方や性質、数によってマットレスとしての性能は如何様にも変わってきます。
逆にいえば適当にコイルが使われているマットレスを選んでしまえば後悔することもあります。下手をすれば危険に晒される恐れもあるのです。
この記事では、コイルが使われているマットレスの選び方や注意点をまとめました。
コイルとは
コイルとはマットレス関係なしに一般の用語として見ると針金状のものを螺旋、渦巻きに巻いたことを示すことであり電気分野の機器に用いられることが多いです。
マットレスの場合スプリング(ばね)が内部の素材として使われていますが、このスプリング自体をコイルと呼ぶことが一般的です。コイルスプリング、スプリングコイルと称されることもあります。
コイルのマットレスはどう選ぶ
どのようなタイプのコイルか
コイルが使われているマットレスは基本的にボンネルコイルかポケットコイルに分けることができます。
最近ではこの2つ以外にも高密度連続コイルであるマットレスも誕生しました。高い性能を誇っているためこちらを検討するのも1つの方法です。
使われているコイルの数
マットレスに使われているコイルの数は、勿論マットレスのサイズでも数が異なりますが、それ以上に商品によって使われているコイルの数は全く異なります。
この数の違いは当然性能に関係しており、基本的に数が多ければ多い程支える力は強くなり、その分マットレスで寝る時の姿勢が安定します。
反発力はどうなっているか
コイルが使われていないマットレスには高反発と低反発の違いがありますが、コイルマットレスも例外ではなく高反発と低反発のタイプがどちらも存在します。スプリングでは調整ができないのでウレタンを素材として利用し構成しています。
コイルが使われていないマットレスと比較するとコイルがあるために性能は変わってきますが、基本的な性能は反発力が強く沈まない高反発と、反発力が弱く一定の深さに沈む低反発に違いはありません。
どちらの反発がいいかはその人次第であるため、使われているウレタンを始めとした材料、と反発の性質も確認しましょう。
耐用年数と耐久性
できるだけ長く使えるのが理想のマットレスですが、耐用年数は勿論確認しなければいけませんし、それと同時に耐久性も確認しましょう。
耐久性は目に見えてわかるわけではないですが、コイルがどう構成されているか、どれくらいの時間コイルがへたらないで使うことができるかという部分に注目すると良いでしょう。
寿命は必ず来るため、考え方によっては短期間で買い換えることを前提に安価な種類を購入するのも1つの方法ではあります。
バネの質について
ばね、コイルにもそれを構成するのにどういう素材が使われているかもマットレスによって変わってきます。
一般的なマットレスであれば硬鋼線材が使われるのですが、高級なものなるとピアノ線材が用いられることになり当然コイルマットレスとしての性能は向上します。
このピアノ線が使われているマットレスメーカーにはアンネルベッドが有名です。
しかし、このバネの質自体は各々のメーカーが制作する際の技術で補っていることも多く、有名なメーカーがピアノ線を使っていないことも多いため、コイルの質はあまり重要視するポイントではないでしょう。
ベッドフレームはどうか
マットレスはベッドフレームの上に乗せるのが基本であるため、そのベッドフレーム自体にも気を配る必要があります。
ベッドフレームには通常よく使われるタイプの他にダブルクッションやウッドスプリングといったものも存在します。
ウッドスプリング
ウッドという名の通りに木の板をバネのようにして構成されておりそれで体圧分散、寝姿勢の維持をしてくれます。また、マットレス自体のクッション性を高めてくれます。
ダブルクッション
ダブルクッションはダブルという名の通りにマットレスの下にマットレスを敷く構成となっています。耐久性と通気性が上がります。
まとめ
コイルマットレスは様々な方面から情報を見て判断しなければならないマットレスとなっているため、細かく見ていくと途方に暮れてしまうかもしれません。
実際にマットレスに対しての知識がなければ細かいことを聞かれても理解することが難しいために、選ぶのであれば細かいところよりも「耐久性がある素材が使われている」「高反発か低反発か」といった簡潔に分かる部分を重視して判断をしていくのがおすすめです。
ただし、店で聞けば「このマットレスがおすすめ」というように情報を得ることができますが、その情報は好意ではなく「売りつける」ためにこちらを誘導している可能性もあるため、鵜呑みにして信じることはしない方が良いでしょう。