腰痛にも様々なものがありますが、寝ている時に腰が痛くなるというのも珍しい話ではありません。
腰痛に原因があるように寝て腰が痛くなるのにももちろん原因があります。寝ている時に痛いのか、起きた時に痛いのかと状況によって異なりますし、利用している寝具が原因になっていることもあります。
ここでは、寝ていて腰が痛くなる原因として考えられるものをピックアップして紹介します。
睡眠時に腰が痛い原因
起きた時ではなく、寝ているときに腰に痛みを感じる場合にはこれから紹介する原因を疑ってみましょう。
寝る前の姿勢
寝る時に腰が痛いというのは、大抵寝る前の生活が影響してきている可能性が高く、特に姿勢が原因になっていることが多いです。
デスクワークなどで長時間座った姿勢をしていると、それが体に負担を与えて腰の骨に歪みを与えてしまいます。その結果寝た時に腰の痛みが発症してしまうことがあるのです。
普段の生活から自分の姿勢に問題がないかどうかを見直してみるといいでしょう。
睡眠中の緊張
寝姿勢によっては腰が緊張する状態になってしまい、それが腰痛へと繋がってしまうという原因も考えられます。
寝方は人それぞれですが、特にうつ伏せは腰に負担を与えてしまう姿勢なので、うつ伏せの方は寝方を見直してみた方が良いです。ただし、仰向けの場合も腰が反ってしまえばそれが腰への負担になってしまうため、タオル等を利用してバランスを取るようにした方が良いでしょう。
単に寝方だけでなく歯軋りをする方もそれが緊張を与えてしまって腰痛を引き起こしている原因にもなり得ます。歯軋りはストレスが原因で起こっていることが多いので、ストレスを解消させる方法を考えた方がいいです。
食事の時間
人によっても生活は様々であるため、夕食をいつの時間食べるかというのは大きく変わってくるでしょう。しかし6~7時台であれば特に問題はないですが11時台といった睡眠が重なる時間帯となると問題になります。
こうした寝る前の時間に食事をすると、睡眠中にそれを消化させるために体が働いて睡眠を阻害することになってしまうのです。そうなれば体の疲れは取れずに、それが腰へ溜まっている負担を軽減させずに腰痛に繋がってしまいます。
特にアルコールはその症状を悪化させる原因となるため、寝酒をしている方はしないようにした方がいいです。
感情の高ぶり
人間の性質というのは感情によっても変わるものであり、これが腰の痛みが出る原因となることもあります。もし興奮する状態になるとそれが全体に力を入れすぎてしまって腰にもいらない負担をかけてしまうことになるのです。
そのため、寝る時は落ち着いて寝ることができるようにリラックスする音を聴いたり、落ち着ける匂いを嗅いで睡眠に入るといいでしょう。
起床時に痛い原因
人間は寝ている時の意識がないため、睡眠時の腰痛がそのまま寝起きの時に感じてしまうということもあります。
そのため、睡眠時の原因と被っている部分がありますが、しっかりと睡眠時間を取った後での起床時に腰が痛む場合はこれから紹介する特有の原因も疑う必要があるでしょう。
寝過ぎ
確かに睡眠は体を休める、体の中の活動を活発にして成長を促せるといったメリットがあります。
しかし、寝ればいいというものではありません。寝過ぎればその分寝る姿勢でいる時間が長くなり、その体勢が血行を悪くして腰痛になってしまう原因となるのです。
また、長時間同じ姿勢でいると疲労するため、長く寝るということはその分寝返りも多くしなければならないということになります。それが体への負担に結びついて、腰の痛みを引き起こしている場合もあるのです。
睡眠時間の適切な時間は6時間から8時間の前程度ですので、寝すぎて腰が痛くなる人はこの辺りの時間を意識するといいでしょう。
ストレス
現代社会はストレスが溜まりやすいとされていますが、このストレスも寝起きの腰の痛みに支障を与えていることが多いです。歯軋りもそうですがストレス自体は存在すると体の機能を狂わせてしまい、それが腰へ十分な栄養を行き届かせずに弱らせてしまう原因となってしまいます。
何よりストレスは万病の元と言われる程病気の原因になりやすい存在であるため、それらも踏まえてストレス対策はしておいた方がいいでしょう。
運動不足
人間の体というのは動かさないと余分な物が溜まってしまって、それが肥満をはじめとした体の不備へと繋がってしまいます。
これは腰にもいえることで、体が動かないと腰の筋肉が固まってしまってそれで少し動かすだけでも腰に大きな負担をかけることになってしまうのです。そのお陰で寝起きの起床の動作で腰を痛めることになってしまいます。
普段運動しない人はこれが原因になっている可能性が高くなります。そのため、軽くてもよいので体を動かすような習慣を作るようにするといいでしょう。
マットレスが原因の腰痛
硬すぎることが原因?
布団やマットレスを利用して寝た際に腰痛が起きる原因は「マットレスの硬さ」が関わってくることが多くなっています。
マットレスがあまりにも硬いとその上で寝たとしても体を休めることができず、腰が反った状態になってしまいやすいです。そのため、体に溜まっている負担が取れないばかりか、腰に負担が集中してそれが腰痛に繋がってしまうことになります。
柔らかすぎるのはどう?
硬いだけでなく柔らかすぎるのも腰に良くありません。あまりにも柔らかいと体が沈んでしまいます。
部位的に腰は沈みやすく、そうなると腰に負担が集中するような睡眠となってしまい、寝返りも満足に打てなくなって腰痛へと導かれてしまうのです。
体重・体格によって違う
この硬いと柔らかいは寝る人によって変わってきます。体格がいい人の場合は少し硬い程度のマットレスだと柔らかいのと同じように沈んでしまう場合もあります。
逆に体重が軽い人はその硬さが通常よりも感じられて、硬いマットレスに寝ているという感覚になって負担の増加と腰の反りといった状態を導いてしまうのです。
布団が原因の腰痛
布団もマットレスと同じような原因で腰痛を引き起こすことがあります。
硬さによって起こる原因はマットレスと同じですが、布団の場合は床や畳に敷くという特徴があるため、硬すぎる布団はマットレス以上に腰への負担が大きくなって腰痛が悪化しやすくなってしまいます。
布団も同じように替えることが解決となりますが、マットレスの方とはまた性質の違いがあるため、そこも踏まえて「合う」とされるのを選ぶようにしましょう。
枕が原因になることも
布団だけでなく頭を載せる枕が腰痛を引き起こす原因になっていることもあります。
マットレスなどと同じように枕にも反発力の違いがありますが、低反発の枕を利用すると頭を沈ませてしまい、それが姿勢の歪みとなって腰に負担を与える原因となってしまいます。
また、枕の高さが合っていないことでも姿勢の歪みを生じます。枕が高くても、低くても角度の違いで腰痛へと繋がってしまうのです。
何より枕が原因だと腰痛だけでなく肩や首の痛みにも通じるため、睡眠でそれらが一緒に出たら枕が原因と疑った方が良いかもしれません。
枕の場合には自分に合ったものを選ぶことと、ある程度の反発力がある種類に変えれば解決することができます。
まとめ
寝ているときの腰痛は、マットレスをはじめとした寝具による原因はもちろんですが、中には寝方や普段の生活が原因に関わってくることがあります。
少なくとも痛みというのは体に不備があるから起こるものであり、腰が痛いということは不備を起こすような生活をしているということに繋がるのです。
マットレスなどの寝具を変えてみることを検討するのは勿論、一方で普段の生活を見直して改善させるように考えるのも忘れないようにしましょう。