現代人の抱える問題として多くの人を悩ませる腰痛。高齢者の方に多いのはもちろんですが、若い人でも腰痛に苦しむ人は沢山います。

腰痛対策には様々な方法がありますが、その1つがマットレスです。腰痛対策を考えて作られたマットレスであれば、寝ているときにかかっている腰への負担を和らげることができます。

今では腰痛持ちの方にマットレスが人気があり、腰痛対策マットレスの種類も増えてきました。ここでは、腰痛対策マットレスの売れ筋を比較し、ランキングで紹介します。

腰痛対策のマットレス売れ筋ランキング

1位はやっぱり「モットン」だった…!

  1. モットン

    モットンは様々なところで腰痛対策のマットレスとしては挙げられるマットレスです。モットンは高反発のマットレスで反発力にこだわったマットレスとなっていて、通常のマットレスより寝返りする時のエネルギーが少なくて済む構成になっています。実際に寝返りはエネルギーを使う行為であるため、少ないということはそれだけしやすいということです。

    単に寝返りをしやすいだけでなく、反発力もあって無駄な寝返りをしないことから適度な回数に抑えられてもいます。寝返りは睡眠中に体勢を変えて体にかかる負担を抑える行為であり、少ないのも問題ですがあまり多いのも逆に疲れが取れない結果となってしまうのです。そのため、適度な寝返り回数ができれば負担のかかりやすい腰への負担も抑えて腰痛対策になります

    高反発だけに沈ませて腰への負担も抑えるだけでなく寝姿勢を均等に持ち上げるため、体圧分散性が働いて腰への負担も抑えられているのです。

    モットンのメリットとデメリットまとめ

  2. 13層やすらぎマットレス

    布団の方で雲のやすらぎを提供している通販サイトが同時に提供しているマットレスで、モットンと並んで高反発のマットレスとして話題に挙げられます。

    プレミアム高反発コイルというものが使われているコイルスプリングのマットレスです。13層の名の通りにスプリング以外にも数種類の素材が詰められており、それが体圧分散性のサポートをしています。

    コイルスプリングが反発力で体を押し上げて複数のウレタンが体圧を吸収して逃がすので、均等に体圧を逃がし負担がかかりやすい腰の負担も抑えてくれるのです。寝返りをしてもそれは同じで、腰を始めとした部位に負担をかけないような構成になっています。

    13層という多さだけあって27cmという厚さもあるため、素材のこともあってその厚さがしっかりと支えてくれるのです。

    使われている素材もコイルスプリングが反発力が強くされてそれが腰を持ち上げてくれて、クラウドMAXウレタンという素材が更に反発力を持たせてサポートしてくれます。

    13層やすらぎマットレスのメリット・デメリットまとめ

  3. マニフレックス

    マニフレックスはイタリア発のメーカーであり、国内でも幾つかの正規販売店が存在する程のところとなっています。実際にこのマットレスはヨーロッパにおいて介護、医療で使われている程で、それが性能を証明しています。

    商品は様々ですが、どれにも共通してエリオセルというウレタンフォームが芯材として使われているのが特徴です。

    エリオセルは適度な弾力性と復元性を持つフォームで弾力性があるため、体を沈ませずに押し上げて体圧を均等にさせます。その際に腰も自然な形にして負担のないような理想の寝姿勢にしてくれるのです。

    耐久性もあるため型崩れが起こらず、それによって寝姿勢に影響が出にくい、腰への影響が少ないということにも繋がります。

    ウレタンフォームではありますが、温度による変化も受け難いので、硬さが変わることなく均一の硬さで寝ることができるのです。

    全種類を網羅!おすすめのマニフレックスマットレスと選び方

  4. エアウィーヴ

    有名な多数のアスリートが利用していることで有名となった高反発のマットレスで、その効果はアスリート達によって証明されています。

    エアウィーヴはairfiberという素材で構成されておりそれが高反発マットレスとしての性能を出しているのです。

    airfiberによって反発力と復元性が高いため、寝て沈んでもすぐに体を押し戻す反発力により寝姿勢を支えてくれます。かかる体重が大きくなる程比例して力も大きくなるためどのような体重の人間でも適度な寝姿勢を保って腰の負担も和らげてくれるのです。

    また、寝返りをスムーズに行うことができて負担の軽減と疲れを取ることができるようになります。

    体圧分散を均一に行ってくれるため腰の部分に負担が偏ることなく全体に分かれることで解消されます。しかしパッドタイプであるため他のマットレスや布団と被せる必要があり、その被せるものによっては腰痛対策として効果を発揮できない可能性があるという欠点が存在します。

    エアウィーヴの特徴と種類は?おすすめのマットレスはコレだ!

  5. トゥルースリーパーセロ

    トゥルースリーパーは低反発、中反発、高反発の種類で分けられているマットレスでこのセロは高反発タイプとなります。使われている素材が他のトゥルースリーパーと違っていてナノブリッドRとファイバークッションという2種類の素材を利用しているのです。

    高反発マットレスとしてはこの2種類は反発力がありながら硬さも程好いレベルであるため、寝姿勢を整えて寝返りをスムーズに行わせます。体圧分散性も体全体を均一に分散させて腰への負担を和らげてくれるのです。両面仕様ではありますがどちらを選んだとしても腰痛対策のマットレスとしての効果は変わりません。

    素材は6ブロックに分かれているためそれらをローテーションしてヘタリを抑えることで腰の部分をヘタリで負担が大きくすることがなく長く利用することができます。しかし逆に言えばローテーションしなければヘタリが出るレベルという欠点が見えるマットレスではあるでしょう。

腰痛対策マットレスを比較してみた

腰痛対策マットレスを価格で比較

マットレスは安い買い物ではありません。質の良いマットレスが欲しい反面できるだけ予算を抑えたいと考える人も多いでしょう。価格で比較すると以下のようになります。

  • モットン・・・約4万円
  • 13層やすらぎマットレス・・・約14万円
  • マニフレックス・・・安価のもので約3万円程度
  • エアウィーヴ・・・約7万5千円
  • トゥルースリーパーセロ・・・約2万5千円
  • こうして見れば分かるように価格としてはマニフレックスとトゥルースリーパーセロが優勢で、逆に13層やすらぎマットレスは高額で手の出しにくいマットレスになっています。

    エアウィーヴも一般のマットレスと比較すると高額であり、モットン辺りまでが一般のマットレスの価格としてのラインとなるため、予算が厳しい方はモットンまでの3つから考えることになるでしょう

    腰痛対策マットレスを素材で比較

    マットレスの性能は技術はもちろんですが素材の性能によっても変わります。基本的にランキング入りしているマットレスはどこも一般ではなく特殊な素材を利用しているところばかりです。

    モットンの素材

    モットンは珍しく特別名称が付いていないウレタンフォームが使われていますが、特殊な技術で通常のウレタンではなく反発力や通気性を高めたウレタンフォームが利用されています

    13層やすらぎマットレスの素材

    13層やすらぎマットレスに関しては13層だけあって様々な素材が利用されており、コイルスプリング、ウレタン、チップウレタン、クラウドMAXウレタン、マイティトップと様々です。これらが体圧分散性と反発力、通気性や抗菌性といった性能を発揮してマットレスの質を高いものにしています。

    マニフレックスの素材

    マニフレックスはエリオセルが利用されており適度な弾力性と復元性はもちろんのこと、通気性も優れておりリサイクルが可能な環境に優しい素材になっています。

    エアウィーヴの素材

    エアウィーヴはairfiberという素材で反発力、体圧分散性がある他に通気性も良いだけでなく保温性もあり、素材自体が水で作られているため水で丸洗いして手入れをすることができるのです。

    トゥルースリーパーセロの素材

    トゥルースリーパーセロはナノブリッドRとファイバークッションで、ナノブリッドは通気性がファイバークッションは暖かいため両面時期に応じて使い分けることができます。どちらも水洗いをして手入れをすることが可能です。

    素材で比較してみた結果

    どれも反発力と復元性、体圧分散性に関しては対策がされているため、その部分での違いを見極めるのは困難です。

    素材の性質だけを考えると水洗いをして手入れができるエアウィーヴとトゥルースリーパーセロが良いのですが、どちらもマットレスの薄さ故に耐久性に不安があります。

    逆に、13層やすらぎは厚い分耐久性が高くなっています。また、使われている素材が多い分価格の高さに繋がっているとも言えます。

    マニフレックスとモットンはウレタンフォームでどちらも温度変化に強いとはいいますが、ウレタンフォームであるため必ず影響を受けないとは言い切れないのが欠点です。ウレタンの場合は人によっては「臭い」を感じてしまう可能性もあります。

    腰痛対策マットレスを耐久性で比較

    マットレスを選ぶのであれば耐久性も大事であり、この耐久性が貧弱であれば短期間でダメになってしまい新しいのを用意しなければいけなくなります。

    トゥルースリーパーセロの耐久性

    耐久性で比較するとなると明確に順位付けするのは難しいですが下位にはトゥルースリーパーセロが入り、水洗いをすることはできますがローテーションをする必要がある構成であり、価格のこともあって比較すると耐久性は他よりも不安が生じます

    エアウィーヴの耐久性

    エアウィーヴの素材自体は耐久性は高いのですが、マットレス自体が薄いため使われる素材の厚さも薄いです。電気毛布は大丈夫ですが火に弱いため熱で弱ってしまう可能性も存在します。

    マニフレックスの耐久性

    マニフレックスは長期保証がされていて実験でも耐久性の高さが証明されています。しかし海外産ということもありカビの対策ができていないこともあり、使い方によっては簡単に寿命が縮んでしまう可能性が高いです。

    モットンの耐久性

    モットンに関しても表面通りに見れば耐久性に関しては保証されてはいます。しかしモットンは中国で作られているマットレスであるため、その点が耐久性や質に不安を抱かせるかもしれません。

    13層やすらぎマットレスの耐久性

    13層やすらぎマットレスはコイルスプリングを始めとしてクラウドMAXウレタンといった耐久性が高い物が使われています。厚いこともあって単に耐久性だけで考えれば一番優勢なマットレスでしょう。

    腰痛対策マットレスを通気性で比較

    日本は気候として暑くなることが多く、特に夏場となれば蒸し暑くなってそれが睡眠に影響をもたらします。通気性が悪いマットレスとなるとその暑さによって蒸れてしまい、寝心地が最悪なものとなってしまうのです。

    通気性に関しては形は違えどどのマットレスも対策がされていますが、それぞれの特徴を比較してみました。

    モットンの通気性

    モットンは通気性の高いウレタンフォームが利用されているため暑い時期でも快適に寝ることができます。

    しかしあくまでウレタンの改良であるためあまりにも暑いとそれを補うことができず、他と比較すると通気性では劣ってしまいます。何より湿気に対する対策はほとんどされていないのも痛いところです。

    13層やすらぎマットレスの通気性

    13層やすらぎマットレスはベンチレーターが付けられていることと、クラウドMAXウレタンによって通気性が高められています。

    素材だけでなく生地もハイグレードニットというのが使われていて、それが通気性だけでなく吸湿性もあり湿気対策もされているのです。

    マニフレックスの通気性

    マニフレックスのエリオセルはウレタンフォームですがオープンセル分子構造であるため通気性が高いです。

    単に通気性が高いだけでなく、空気を利用して寒い時期は暖かくすることができる長所も存在します。

    しかし、ウレタンであるため完全に対策できているとは言い切れず、あまりにも暑いと通気性も機能しきれない場合があるのです。

    エアウィーヴの通気性

    エアウィーヴは空気で作られているだけあって通気性は抜群で、保温性もあるマットレスです。

    他とは違いウレタンではなく網状の空気の通り道が多い素材が使われているので、通気性という面だけを比較すれば一番高いのはこのマットレスであるといえる程の高さになっています。

    トゥルースリーパーセロの通気性

    トゥルースリーパーセロはナノブリッドRの通気性が高くなっています。それだけでなくカバーもメッシュ素材にすることができ、それを利用すればより通気性を高めることが可能です。

    しかしファイバークッション側は寒い時期向けでそれと両面仕様になっているため、他の全面通気性対策がされているのに比べると劣っている部分が出てくるといえます。

    まとめ

    いかがでしたか?それぞれ利点と欠点はあれど、どれも腰痛対策に適したマットレスになっています。

    ランキングで紹介しましたが、単に「ここが人気があるから」という理由で選ぼうとせず、それぞれの特徴、長所、欠点を理解して自分にはどうかを判断した上で選ぶようにしましょう。