日本ベッドは東京ベッドの方と似ているため間違いそうになってしまいますが扱っているマットレスは全くの別物であり、種類自体はそこまで多いものではありません。では日本ベッドのマットレスにはどのようなものがあるでしょうか。

シルキーポケットマットレス

日本ベッドのマットレスはシルキーとビーズの2種類ですが代表的なのはこのシルキーポケットマットレスの方であり、同じポケットコイルマットレスですが分けるだけあってそのマットレスとしての性質は違います。

使われているコイルとその数

シルキーポケットのコイルはビーズよりも小さく、線も細めとなっており小さいことで数を入れることができ一般のシングルサイズでも1200個という数を導入することが可能となっています。基本的にコイルは数が多ければその分体を支えることができフィットもして寝姿勢のバランスを整えることができ、柔らかい寝心地を体験することができるのです。

コイルへの加工

コイルは単に小さいだけでなく熱処理と防錆加工を行っており、熱処理をすることで耐久力が向上し、錆の対策をすることで錆による劣化を防ぎ耐久力の向上と共に長持ちさせるようになっています。

通気性の高さ

ポケットコイルであるためそのコイルを包む袋が必要となりますが、その袋も繊維集合体で作成しておりそのため通気性が高く、吸湿性もないため湿気が溜まる心配もないマットレスへと仕上がっています。コイルの袋だけでなくマットレスの布地には抗菌・防臭効果のある素材を利用していると共にベンチレーターが付けられているため通気性と共に衛生面での対応もされているのです。

多様なサイズと種類

一言でシルキーポケットと称してもそのサイズはシングル、セミダブル、ダブルと基本的な物以外にクイーン、キング、ハーフクイーン、スモールシングルと多様となっています。種類もレギュラー、ハード、ソフトとスプリングの線径を調整して硬さを変えるため、自分の好みの硬さを選ぶことができるようになっていますが、レギュラー以外はシングル、セミダブル、ダブル、クイーンまでしかないことに気をつける必要があります。

サイズ自体はどの硬さでも変わらずシングルは98、セミダブルは120、ダブルは140、クイーンは160、キングは180、ハーフクイーンは80、スモールシングルは90となっており長さと厚さは全て共通で195cmと25cmとなっています。スプリング数はシングルは1200、セミダブルは1520、ダブルは1760、クイーンは2000、キングは2280、ハーフクイーンは960、スモールシングルは1120です。

クイーンの時点で二千を超えているスプリング数であり、それだけ複数が寝ても多くのスプリングに支えられることが期待できることにはなります。

シルキーポケットマットレスのメリット

柔らかく通気性が高い寝心地

基本的にマットレスは柔らかいと低反発であり通気性に問題があって暑い時期は蒸れて寝心地が悪くなるという性質がありましたが、こちらはコイル、マットレス共々通気性の対策ができており柔らかいながら快適な寝心地を期待することができるのです。

硬さが選べる

柔らかい寝心地ですがハードの硬さを選ぶことも可能であり、柔らかいのが苦手な体格がしっかりしている方も選ぶことができます。

日本製かつ基準クリアのマットレス

日本ベッドという名称通りに日本で作られており、更には全日本ベッド工業会の基準も満たしていて衛生面に配慮もされていることが公認されているマットレスで安全に利用することができるということです。

シルキーポケットマットレスのデメリット

かなり高い

日本ベッドのマットレスはそのどれもが10万超えるのは当たり前という高価なものであり、シルキーポケットもシングルの時点で15万は超えており一番安いハーフクイーンでも同様と相当な価格になっています。スプリングを多く使っているためこれだけ高価になるのは仕方がないことではあるのですが、それでも一般の方からすれば手を出すのは厳しい商品と感じるでしょう。

厚く大きい

厚さが25cmとマットレスの中では大きくこれだけ厚いために飛び込んで眠る際には気持ちがいいのですが、その厚さと大きさはデメリットになることもあり部屋に入れる際に支障が出る可能性が出てきます。更にこれがサイズが大きくなると尚更の話であり、大きなサイズを選ぶ際には入るかどうかを確認しておく必要があるのです。

どんな人が使うか

価格が高いため簡単に手が出せるマットレスではなく、残念ながら予算に余裕がない一般の方では手に入れるのは厳しい話となってしまいます。通気性も良く衛生面も高くしていますが腰痛対策に選ぶとしては疑問が出るため基本的には通気性の良いマットレスで快適に寝たいという健康面や衛生面よりも、その快適な寝心地を求める人に向いているマットレスといえるでしょう。

他のシルキーポケットマットレス

ピロートップ シルキーポケット

ピロートップの名の通りにマットレスの表面がピロートップの仕様になっており、柔らかい寝心地だったシルキーポケットがより柔らかい感触の寝心地を体験することができるようになりました。サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーンを選ぶことができ厚さが32cmと通常のよりも厚くなっており、価格もシングルの時点で20万超えているとより高価になっています。

シルキーパフ

表層にエステル綿、中層にノアフォームウレタンが使われているシルキーポケットで綿とウレタンが使われている通りによりソフトな寝心地を体験することができるマットレスです。サイズはピロートップと変わらず厚さは24cmと通常よりもほんの少し薄くなっています。

シルキーシフォン

パフと同じく表面にエステル綿が使われていますがそれにプラスして高比重・高弾性のウレタンが使われていて、コイルはモチッとした感触の層と組み合わせて使われてバランスが整った寝返りをサポートします。サイズと厚さどころか価格共にシルキーパフと変わりがなく使われている素材の違いだけが両者の違いとなります。

ビーズポケットマットレス

日本ベッドのもう1つのポケットコイルマットレスでシルキーとの違いは太く、大きいコイルが素材として使われていることであり、それによってシルキーよりも硬い寝心地を提供するマットレスとなっています。

ビーズポケット

シルキーポケットのビーズポケット版であり、種類としてレギュラー、ソフト、ハードがあるのは同じですがレギュラーの方はキングとスモールシングルが選べないようになっており、厚さも23cmとシルキーより薄い方です。スプリング数はシングルは612、セミダブルは748、ダブルは884、クイーンは1020、ハーフクイーンは476とコイルの大きさもあってシルキーより遥かに少なくなっています。

ソフトでも硬さが残る寝心地であるため、硬い寝心地を望むのであればこちらが候補となります。

ビーズポケットベーシック

ビーズポケットのベーシックモデルタイプでサイズに長さ205のシングルロングとセミダブルロングが存在しています。ベーシックではありますがビーズポケットの硬さは残っておりあちらに比べると価格も多少は安くなっておりロングサイズも存在するため候補に入るマットレスです。

まとめ

柔らかいシルキーと硬いビーズと分かれていますがどちらも他のマットレスと比較すると価格の高さがネックであり、それ故に手が届き難いと感じてしまう人もいるでしょう。その分シルキーの方は他にはない寝心地を提供してくれるため、そうした寝心地を重視する場合であれば考えてみるといいかもしれません。