マットレスを選ぶときに高反発か低反発かは気になるところです。

当たり前ですが、低反発は反発が弱く高反発は反発が強いのですが、単純な反発力だけでなく、低反発と高反発でマットレスの性質は大きく違います。

その性質を知らずに選んでしまうと、寝心地の悪さや健康への悪影響が出る可能性もあります。両方の性質を理解して自分には適切なマットレスを選ぶことが大事です。

この記事では、マットレス選びの大事なポイントである高反発と低反発の違いについて比較しながら解説します。

高反発のマットレス

高反発の特徴

高反発は反発力が強いマットレスのことです。反発力が強いということは、力が加わった時に跳ね返す力が強くなる、つまり反動が強くなるということです。

実際に高反発のマットレスを手で押し付けてみると、そのまま手は押し込まずに跳ね返されます。人間の体で押し潰されずにそれを押し返すのが高反発のマットレスです。

高反発マットレスは硬い?

高反発マットレスは強い力で潰されずに跳ね返すため、高反発のマットレスは硬いという印象があるかと思います。

実際に低反発に比べれば硬く感じますが、実際にはそこまで硬さに違いがあるというわけでなはなく、反発力が強い故に体が沈まないことで硬く感じてしまうのです。

高反発マットレスのメリットとデメリット

高反発マットレスで実際に寝てみると、体が沈まず、マットレスもあまり変形しない自然な形で寝ることができます。

寝返りを打つときもマットレスが変形していないため、容易に寝返りを打つことができます。寝返り以外の体の動きもマットレスによって阻まれることはありません。

逆にマットレスが大して変形しないため、商品によっては硬い布団の上で寝ているという印象を持つ人もいます。寝心地が悪いと感じる人もいるというのが、高反発マットレスの弱点です。

反発力が強いお陰でマットレス自体の耐久性も高く、本人の使い方によりますが長期で使えることが多いです。しかし長く使えるように作られていることで、低反発に比べると全体的に価格が高い商品が多くなっています。

低反発のマットレス

低反発の特徴

低反発は反発力が弱いマットレスのことです。反発力が弱いということは、マットレスに手を押し付けても跳ね返しが弱い(跳ね返しがない)ということです。

跳ね返されないということはそのまま押し続けることができ、手を離してもすぐには戻らずゆっくりと形を戻します。この時に手で押していると手の形が残るようであれば低反発のマットレスと考えていいでしょう。

低反発マットレスは寝返りを打ちにくい

低反発マットレスに寝た場合、マットレスが体を跳ね返さずに体の重さに応じて沈んでいきます。

体がマットレスに包まれるような形になるため、寝ている時に体の動きがマットレスに阻まれます。そのため、高反発と比較すると寝返りが打ちにくいのです。

寝心地は良いのだが・・・

寝心地は高反発と比べると良いと感じる人が多いのですが、体の動きを阻まれることは無駄にエネルギーを使うことになり、睡眠の快適さを削がれてしまう恐れもあるのです。

そのせいで、睡眠をしっかり取っても疲れが残ってしまう場合もあります。

耐久性と価格

低反発は高反発よりも柔らかいので耐久性で高反発に劣ります。

その代わりに、高反発に比べて安価の商品が多いので、予算に応じて低反発マットレスを選ぶという方法もありでしょう。

結局、高反発と低反発はどっちがいいの?

高反発も低反発もどちらにもメリットとデメリットが存在し「こちらが良い」と断言するのは難しいです。とはいえポイントとしては、寝返りと寝心地です。

寝返りに関していえば、寝返りが多いのに悩まされているのであれば低反発、逆に寝返りが少ないのであれば高反発と考えることができます。

単純な寝心地は低反発が勝りますが、動きの制限によって疲れが残る可能性があるので、高反発マットレスで寝てみて寝心地の悪さを感じないようであれば高反発マットレスがおすすめです。

最終的には自分で寝てみてどちらが寝やすいかを判断するしかないでしょう。

高反発、低反発と一言で称しても現在では様々な素材を利用したメーカーごとに独自性を出している商品も多数存在し、中には本来そのタイプが持っている欠点を克服しているものも存在します。

そのためマットレスを高反発、低反発で選ぶのであればその商品ごとの特性も理解した上で選ぶようにしましょう。