マットレスを選ぶ基準の1つとして通気性があり、通気性というのは空気を通す性質を持つということで通気性があるマットレスは空気を通しやすいマットレスであるといえます。この通気性は重要なものであり、人間というのは寝ている間に相当量の汗を出し、寝ているということはその汗はそのままマットレスへと流れ落ちることになりますが、ここでマットレスの通気性が悪いとカビが生えたりして衛生面としていいものではありません。

冬場といった寒い時期であればそこまで気にするものではありませんが、これが夏場といった暑い時期となると汗が出る量も多くなってしまいそれによってマットレスが蒸れてしまいます。蒸れたマットレスは寝心地が最悪といってもいい程のものでありそれが睡眠の質に影響してくることがあるのです。

そのため通気性が良いマットレスを選ぶことは快適な睡眠に必要だといえます。では実際に世に出ているマットレスで通気性が良いとされるものにはどのようなものがあるでしょうか。

モットン

高反発のマットレスとして有名なモットンですが、その性能は高反発における体圧分散だけに限らず通気性も高いものとなっています。モットンは素材にウレタンが使われておりウレタンは通気性が悪い素材ではあるのですがモットンの場合には利用する際に発砲を調整してそれによって通気性を高くしています。

しかし他と比較すると素材自体はウレタンであるため他の特殊な通気性を高くする素材を利用しているところに比べると劣り、汗が必要以上に出てしまう熱い季節となると蒸れを感じてしまう場合があります。

管理人の感想はこちら↓
慢性的な腰痛持ちがモットンを使ってみた感想・レビュー。腰痛持ちご用達の噂は本当か確かめてみた。

13層やすらぎマットレス

モットンと同じくこちらも有名なマットレスであり、雲という名の通りに通気性が高そうなイメージを感じるかもしれませんが実際にその通りであり雲のやすらぎは素材に羊毛を始めとしてデコボコアルファマットとサイドスプレッドマット、マイティトップⅡというものが利用されています。

羊毛は通気性が高い素材であり通気性だけを求めれば優良な素材ですが羊毛だけだと寝心地に影響が出てしまいます。それをアルファマット等の素材を利用することで羊毛の通気性が犠牲になることなく寝心地と共に通気性を確保しており、マイティトップⅡを利用しているお陰でダニの対策もできています。

厚さが約17と厚いマットレスでありながら他と比較してもその通気性が劣りませんが、逆にそれが時にはマットレスを突き抜けてその下を汗で濡らしてしまうことになるので利用する際には気をつける必要があります。

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ドルメオ

ドルメオはウレタンが使われている素材であり、モットンのところでも出ましたがウレタンは通気性という面で見れば性能としては良くありません。しかしこのドルメオはウレタンでもエコセルという特殊な素材を利用しておりそれを多孔質の構造にすることで通気性を確保しています。

マニフレックス

マニフレックスのマットレス商品自体は多数ありますがどれにも共通して素材にはポリウレタンフォームであるエリオセルという物が使われています。ポリウレタンフォーム自体は水、空気を通し難い性質を持っているため通気性は良くありませんが、このエリオセルで高反発が構成されていますが通気性としてはオープンセル分子構造というものになっていてそれによって空気を通しやすい構造になっています。

空気を含む性質にもなっているため冬場でも暖めることで暖かい環境で寝ることができます。しかしこのマットレスは厚いタイプではあるのですが雲のやすらぎと同じように汗が多いとマットレスを突き抜ける可能性があるため気をつける必要はあります。

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エアウィーヴ

エアウィーヴは素材にairfiberという極細繊維状樹脂が使われており、エア、空気という名が付けられるだけあってその通気性は高いものとなっていてその構成の90%が空気でできているとされています。更に水洗いができるマットレスとなっていますが、これは水洗いができる程通気性も良いという証明になっています。

空気が素材で利用されているため他と比較しても通気性という面ではかなり良いものとなっており、通気性を重視して選ぶのであれば候補に入るでしょう。

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エアコクーン

名称がエアウィーヴと似ていますがこちらもエアという名称が付いている通りに素材に独自に開発した三次元網状構造のE-COREというものを利用しており、それによって90%以上を空気として構成しているため通気性の高さは保障されて水で丸洗いすることも可能になっています。

スポーツ選手に向けたマットレスを作っているところのマットレスであるため丸洗いすることでダニを始めとした衛生面に良くない害のある物質を取り除くことができ衛生面にも良いものとなっています。通気性を重視してみるとこちらも候補に入るでしょう。

トゥルースリーパーエクセレント

基本的に低反発のマットレスは通気性が悪いことが多いため通気性を重視して選ぶのであれば無視されることが多いですが、マットレスで有名なところの1つであるトゥルースリーパーが提供するこのエクセレントは話が変わってきます。

このトゥルースリーパーエクセレントはマットレスの構造を山形にして隙間を作り、二重となっている下のウレタンに穴を空けることで空気の通り道を確保し通気性を向上させています。トゥルースリーパーは高反発のセロという種類もありますがそちらは高反発故に通気性の高い構造を可能としています。

しかし低反発でありながら通気性は良いという話であり、他の高反発で通気性の高いマットレスと比較すると低反発故にどうしても劣ってしまう点はあります。そのため低反発で通気性が高いのが欲しいという条件で選ぶ時に考えるといいでしょう。

エアリーマットレス

エアロキューブと呼ばれる素材が使われているマットレスで名称も素材も空気を思わせるエアが使われている通りに通気性の高いマットレスとなっています。使われている素材のエアロキューブがその通気性の高さを出しており、エアロキューブ自体もマットレスから取り出して水洗いできる仕組みとなっています。

通気性という観点で見れば安価なマットレスながらその性能は高いものがありまが、この通気性の高さは時に欠点となっており暑い季節はよいのですが寒い季節はエアウィーヴやエアコクーンのように暖かさを保つ機能を持っていないため寒くなってしまいます。逆にこの通気性が高くて寒いと感じるのは通気性が高い証明ではあるのですが。

シーリー

ホテルでも使われているシーリーのマットレスはスプリングを利用したものになっており、そのスプリングを連立式スプリングユニットとすることで直線の形状にしてスプリングにかかる負担を軽減させて耐久性を向上させながらも通気性の高い構造に仕上がっています。

フランスベッド

フランスベッドは低反発のマットレスを提供しているところですが、ここは特殊な製法を利用することでセル膜を作らずに素材を作成しそれによって低反発ながらも通気性の高いマットレスが作ることができています。製法としては他にも高密度連続スプリングのマットレスも提供しておりこちらもその構造によって通気性を確保しています。

しかし技術で通気性を補っており素材を利用しての通気性は期待できないため他の素材も用意して通気性を高めているマットレスと比較すると劣ってしまう部分があるのは確かです。

シモンズ

寝具を取り扱っているブランドでは有名なところであり、ここはポケットコイルでマットレスを構成していますがそのコイルを構成しているスプリングを包む袋が特殊な製法で作られたものであり、それによって空気の通りをよくして通気性の高いマットレスを形成しています。

スプリングだけでなくダブルクッションで構成することで空気の層を作り、それによって通気性を高めた上で冬場は寒さを防ぐ効果を発揮するものになっています。

まとめ

こうして比較してみれば通気性で選ぶマットレスとしておすすめできるのはエアウィーヴとエアコクーンのエアの名を冠するこの2つとなります。

しかしこれはあくまで通気性だけを考えて選ぶ話であり、他のマットレスも通気性としては十分なレベルを確保できており性能に関しては勝る部分もあるため通気性を本当に重視するか、他の点も考慮して選ぶか考えましょう。

ちなみに、私が使っているモットンは私の個人的な感想から言えば、通気性がかなりよく感じます。熱い日でも快適に眠ることができます。