医療先進国として有名なドイツ。マットレスのイメージが沸かないかもしれませんが、ドイツでもマットレスをはじめとした大手寝具メーカーが数多くあります。
その中には日本国内でも販売されていて、愛用している方も沢山います。
そんなドイツのマットレスメーカー・ブランドについておすすめのものをまとめました。
DIAMONA(ディアモナ)
ディアモナとは
DIAMONA(ディアモナ)は1858年に創業された100年以上の歴史があるメーカーです。ドイツのデパートではどこでも取り扱われている程の有名なブランドです。
ディアモナのマットレスについて
7ゾーン構成のマットレス
ディアモナのマットレスの特徴は7ゾーン構成という部分にあります。ちなみに、この7ゾーンの特許を世界ではじめて取得した企業でもあります。
7ゾーンであることによって、3・5ゾーンのマットレスよりも更に細かく部分ごとの硬さが分けられています。それによって体の様々な部分について体圧分散性のバランスを整えているのです。
このバランスはカッティング加工によって調整されています。つまり、素材による性質で変えることなく、技術だけでそのバランスを変えているということです。
ディアモナの価格帯
あまり見られない7ゾーン構成マットレスのためか提供している商品は全体的に高額となっています。一番安いのでもシングルで6万円近くであり高いものは10万円台は当たり前です。
このディアモナは様々な通販サイトで販売されているためそちらを参考にしてみてください。
センベラ
センベラとは
センベラは1960年代に設立されたメーカーです。創業者であるライナーグリツキー氏が設立した会社ですが、マットレスを取り扱うことにしたのはその兄弟であるアーノルドグリツキー氏です。
センベラが提供しているマットレスは全てラバーフォームが使われたノンコイルのマットレスとなっています。
国内においては関家具という会社がセンベラのマットレスを販売しています。
センベラのマットレスについて
天然素材のラバーフォーム
センベラのマットレスに使われているラバーフォームは天然素材で、ラバーというだけあって弾力性が高くそれが高い反発力を生み出しています。
天然素材であることは何より抗菌作用があり、衛生面の対策もできているという代物となっています。
中にはピートという泥炭が使われているものがあり、これは血液の循環を催促させて免疫力を高めるというマットレスに健康的な効果をもたらす素材も使われているのです。
センベラの価格帯
センベラのマットレスはスタンダードなものでもシングルで10万円程度はするという高級寄りのブランドになっています。
どちらかというとベッドフレームの方が主流になっているため、マットレスの種類はそこまで多くはありません。
シェララフィア
シェララフィアとは
シェララフィアは1909年に設立されたメーカー。100年以上の長い歴史があるドイツにおいて非常に知名度の高いメーカーです。
シェララフィアのマットレスについて
ゲルテックスとオープンマイクロセル構造
シェララフィアのマットレスの最大の特徴はゲルテックスという特許素材が使われていることにあります。
ゲルテックスは弾力性があり、それによって体を沈ませずに支え、部位によって体圧分散性が働くことでバランスを取ってくれます。
フォームとしては空気の穴が無数に空いているオープンマイクロセル構造になっており、それで通気性を高くして蒸れないようにしています。
防臭防菌の加工もされているため衛生面の対策もできており、エコテックス認定を受けているように環境に配慮した素材にもなっています。
シェララフィアの価格帯
マットレスの種類としては高めな商品が多く、一番安い商品でもシングルで6万円近い価格で、セミダブルになると跳ね上がるタイプです。
※センベラと同じく国内では関家具が提供しています。
ドルミエンテ
ドルミエンテとは
ナチュラルラテックスマットレスを提供しているメーカー。ドイツ人が一貫して生産しているのも特徴です。
国内においては決まったところで販売していません。様々な家具や寝具を取り扱っているところが提供をしており通販サイトでも見かけることができます。
ドルミエンテのマットレスについて
ラテックスとオープンセル構造
ラテックスマットレスらしく弾力があってそれが体を受け止めて寝姿勢を沈ませず、体圧分散性をバランスよく発揮してくれます。
オープンセル構造にもなっていて通気性が高く、ナチュラルという名称らしく天然物であるためそれによって抗菌性も発揮して衛生面に関わる対策もされています。高密度のフォームを利用している耐久性も高く、環境にも優しいのです。
ドルミエンテの価格帯
マットレスとしては高額であり、スタンダードタイプとされる商品のシングルでも14万円程度という価格設定になっています。
ヒュルスタ
ヒュルスタとは
1940年に設立されたヨーロッパにおいてトップシェアを誇る家具メーカーで、家具関係が主流ですがマットレスも取り扱っています。
家具が主流であるためマットレスの種類は多くはありませんが、研究を重ねた独自のスリープシステムのもとで制作された性能の良いマットレスを制作しています。
ヒュルスタのマットレスについて
高反発ウレタン
素材としては高反発ウレタンが使われていますが、両面で違う硬さに設定されていて片方はそれなりの硬さ、もう片方は結構な硬さに設定されています。
ウレタンにはカッティングの加工がされており、このカッティングも中央の部分には違う加工をすることで体圧分散性のバランスを取っています。
すのこ状のベッド
しかしこのマットレスは単体ではなくその下に敷くウッドスプリングの存在も重要であり、すのこ状にした木のベッドで弾力性を持たせてマットレスのと合わせて体を支えてくれます。
しかし逆に言えばこれらはセットで使うことが前提となっているため、その分スペースを取ってしまうことが欠点にはなるでしょう。
ヒュルスタの価格帯
価格に関してはスプリングであるスラットベースに依存するため、マットレス自体は一番安いシングルで2万円程度でも売っています。
国内ではマルイチセーリングという株式会社が提携先となっており、そこがヒュルスタの製品を担当しています。
ボディドクター
ボディドクターとは
ボディドクターはドルミエンテと同じように天然素材であるラテックスフォームを利用したマットレスを提供しているメーカーです。
本場のドイツにおいては商品テストで高得点を獲得してその品質が保障されています。国内においてはグローバル産業株式会社がこのブランドを取り扱っていて、通販サイトも運営しています。
ボディドクターのマットレスについて
天然のラテックスフォーム
ラテックスフォームらしく弾力性によって寝た人間の体を反発させて寝姿勢を整え、均等に体圧分散性がされるので、無理のない寝心地を提供してくれるのです。
天然であるため抗菌作用も働いていて衛生面の対策ができていて、厳選した天然素材を使っているお陰で耐久性も通常のより高められて10年保証と長く使うことが想定されています。
ボディドクターの価格帯
商品としてはレギュラータイプがシングルで7万円程度と高めですが、パッドの場合だと3万円近くになるため手が届きやすいレベルです。
一番高いのでもダブルで12万円前後となるため、まだ手が届きやすいブランドであるといえるでしょう。
ビラベック
ビラベックとは
最初は羽毛ぶとんのメーカーとして1921年に設立されたメーカーであり、国内では株式会社ビラベックとして構えています。
ビラベックとしては羽毛系統を中心にしているためマットレスは提供していないのですが、その提供しているブランドの1つであるミルフィーにてラテックスマットレスを取り扱っています。
ビラベックのマットレスについて
ラテックスと竹の生地
他と同じようにこちらも天然素材であるラテックスを用いているマットレスで、硬すぎない柔らかすぎないバランスのいい硬さになっています。
ラテックスであるため弾力がありますがその一方で柔らかい感触もあるという構成になっていて、弾力性によるサポートと同時に柔らかい心地のいい寝心地を提供するという仕組みです。
生地にはバンブー、つまり竹を利用することで吸湿性を持たせて湿気への対策をし、天然のラテックスと合わせて抗菌性があるため衛生面への対処もできています。さらにバンブーは紫外線もカットするため、ラテックス自体の耐久性の高さも相まって長く使うことができるものとなっているのです。
ビラベックの価格帯
価格としては安価なものでもシングルで8万程度するため、予算を抑えたい方にとっては厳しい範囲には入ります。
ムスタリング
ムスタリングとは
1938年に誕生したメーカーであり、ここまで紹介してきたメーカーとは違いコイルスプリングのマットレスを主流に提供しているところです。
ムスタリングのマットレスについて
オーソドックスなコイルスプリングマットレス
一般的なコイルスプリングマットレスと比べて目立った特徴はありませんが、利用しているコイルは質が良く、基本的に商品ごとの硬さはコイルの線径を変えることで対応しています。
また、製造は最初から最後まで同じ工場でしているため、部位ごとの質のバラツキが存在しません。しかし難点としてはドイツのマットレスではありますが製造しているのは中国の工場であり、中国で製造をするという不安な点は存在します。
ムスタリングの価格帯
高級なマットレスもありますが、そのほとんどがマットレスとしては手頃な価格として販売されており一番安いものはシングルで2万5千円程度となっています。
そのためドイツのマットレスでコイルスプリングのマットレスが欲しい場合はここを候補に入れることになるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
こうして見れば分かるようにドイツのメーカーはコイルスプリングを提供しているところはほとんどありません。ラテックスを利用しているところも多く、通気性のことも考えて製作しているところが多いのも分かります。
マットレスを探しているとどちらかというとアメリカやイタリアといった方面が目立ってきますが、ドイツもそれらにはない特性のマットレスを取り扱っています。これらドイツのマットレスも候補に入れてみてはいかがでしょうか。