昭和西川は生活用品や不動産など幅広い事業を展開しているメーカーですが、何よりもメインは寝具です。ベッド用品や枕をはじめとして当然マットレスも取り扱っています。

西川というとエアーというマットレスで有名な東京西川と混合してしてしまう方もいるかもしれませんが、全くの別物です。

さて、昭和西川のマットレスといえばムアツふとんです。ムアツふとんという名称ですが、布団というよりもマットレスの部類に入ります。

ここでは、昭和西川の人気ブランド「ムアツふとん」の特徴や種類をまとめてみました。

ムアツふとんの特徴・メリット

特殊ウレタン

ムアツふとんにはウレタンフォームが使われていますが、一般のウレタンではなく無膜のものを使用しています。そのため、通気性が高くなっており、ホコリやダニが湧かないために衛生的です。

その上でウレタンの丁度良い硬さと弾力性が、寝姿勢を自然なものにして体への負担を軽減させてくれます。

タマゴの点

特殊なウレタンというだけでなく、そのウレタンフォームをデコボコした形状に加工して、複数の卵が並んで置かれているような状態を演出しています。複数の卵の点で体を支えるというわけです。

この加工により、体への接触部分が少なくなり、その空白部分が汗と湿気を逃がしてくれるようになります。単に逃がすだけでなく、空気の流れを保つ効果もあり、暑い時期・寒い時期ともに寝ている時の理想的な温度を保つ働きもします。

ポリジン加工

中身の素材だけでなく生地にも特徴があり、生地にポリジン加工というものがされています。これは、天然銀イオンを利用することでバクテリアを抑制し、菌の繁殖と臭いの発生を防ぐと抗菌防臭効果があります。

天然銀イオンは食器にも使われている安全な素材であり、中身の素材だけでなく生地の方でも衛生面の対策がされているということです。

さらに吸水速乾の加工もされていて、汗を吸い取りやすく洗濯した後も乾きやすい性能になっています。

ムアツふとんの最も優れているのは衛生面です。

  • ウレタンを利用しながらも特殊加工で通気性を向上と防ダニ加工
  • 生地に抗菌防臭
  • 生地は水を通しても平気であるため丸洗いすることが可能

このように多方向から衛生面での対策がされているため、気にせず利用することが可能です。

ムアツふとんのデメリット

利用する人によって劣化が早まる可能性も

特殊なウレタンフォームを利用して耐久力を向上させ長持ちさせてはいますが、パッドタイプなどの薄いタイプを使う場合、大きな圧力がかかるとその負担によって劣化が早くなる恐れがあります。

そのため、体格の良い人や体重が重い人は注意が必要です。

床にカビが生える可能性も

畳や床に直接敷くフロアタイプを使う場合、一般のウレタンよりも通気性が良いことが裏目に出ることも考えられます。それは、マットレス自体は衛生的ですが、汚れが床に落ちてカビを生やす原因になることもあります。

特に薄いパッドタイプとなればその可能性は高くなるため、長期的に敷かずにこまめに立てかけたりする等の手入れをした方がいいでしょう。

ムアツふとんの種類

床に直接引くフロアタイプのマットレス

ムアツ 2フォーム 90

ムアツ2フォームシリーズは無膜ウレタンの下層と体を支える上層で構成されています。90という名の通りに硬さは90ニュートンとなっていてマットレスとしては普通の硬さです。

サイズは以下のようになっています。

  • シングル・・・幅91cm / 約4万円
  • セミダブル・・・幅120cm / 約5万7千円
  • ダブル・・・幅140cm / 約6万8千円

シングルのみ幅を他と比較すると91cmと狭くなっていて、長さは200と一般のマットレスに比べると長い調整です。厚さは8cmでシングルで4万程度であるため、比較的手の届く範囲のマットレスとなっています。

ムアツ 2フォーム 100

名の通りに90が100になったムアツ2フォームであり、厚さが9cmになったこと以外は90の方と変わりません。

ただし、100ニュートンはマットレスの世界において硬い部類に入り始めの数値であるため、90よりも寝心地としては多少硬くなっています。サイズは厚さ以外は90と変わりませんが、価格はシングルで6万近くと跳ね上がった設定です。

ムアツ 2フォーム 110

名の通りにニュートンが110になったムアツ2フォームで、より硬めの寝心地を求める人向けになっています。

ニュートン以外はムアツ2フォーム100と変わりませんが価格は更に高くなっていてシングルで約7万5千です。

ムアツ スリープスパ BASIC スタンダード

2フォームとは違い三層構造になっているのが特徴のマットレスです。

上層で体を点で支え、中層のデコボコの谷部分が体圧分散をさせ、下層がかかる体の圧力を受け止めて寝姿勢を維持させる構造になっています。

サイズは以下のようになっています。

  • シングル 幅97cm / 約6万5千円
  • セミダブル 幅120cm / 約8万6千円
  • ダブル・・・幅140cm / 約10万円

長さと厚さは2フォームの100・110と変わりません。硬さも100で価格も2フォーム100とほとんど変わりませんが、こちらは三層構造であるため、同じくらいの価格で三層構造のマットレスを手に入れることができるということになります。

ムアツ スリープスパ BASIC ハード

名の通りにスリープスパBASICスタンダードのハード、硬くなったバージョンのマットレスです。

ニュートンが120と2フォーム110よりも硬い設定になっていて、ハードという名らしい硬い寝心地になっています。それ以外の点はサイズの価格から厚さ共々ベーシックと変わりがありません。

ムアツ スリープスパ PLATINUM ハイバウンド

スリープスパシリーズのマットレスで、ハイバウンドという名の通りに高弾性のフォームが使われています。

三層構造は変わりませんが高弾性フォームが使われることで寝姿勢を支えて自然な寝返りを打てるような構成になっているのです。

サイズはBASICの方と変わりませんが、使われているフォームが違うだけに価格は高くなっていて、シングルで9万近くになっています。

ムアツ スリープスパ PLATINUM スーパーハード

スーパーハードの名のようにムアツマットレスにおいては最も硬いマットレスです。

その硬さは140ニュートンとなっていて、その硬さでしっかりと寝る人間を支える作りになっています。それ以外はスリープスパPLATINUMハイバウンドとサイズ、価格共々変わりません。

ベッドや敷布団の上で使うマットレスパッド

ムアツ マットレスパッド

軽く柔らかいマットレスパッド。軽いので持ち運びも簡単で、マットレスと布団を使い分けて利用するという臨機応変な使い方ができます。

生地は水を通しても平気であるため、丸洗いすることが可能です。薄いマットレスパッドであるため洗うのも厚いマットレスより苦労はしません。

サイズは以下のようになっています。

  • シングル・・・幅97cm
  • セミダブル・・・幅120cm
  • ダブル・・・幅140cm

基本的なサイズが揃っていて、長さは195で厚さはパッドということで5.5と薄めです。

ムアツ スリープスパ スタンダード

厚さ6cmのスリープスパシリーズのマットレスパッドです。

パッドとはいえどその構造はスリープスパBASICと変わらず、他のマットレスに被せることでその効能を発揮することができます。

ただし、パッドであるため提供されているサイズに違いがあり以下のようになっています。

  • シングル・・・幅97cm / 約6万円
  • セミダブル・・・幅120cm / 約8万円
  • ダブル・・・幅140cm / 約10万円
  • クイーン・・・幅160cm / 約12万円
  • キング・・・幅180cm / 約14万円

サイズはムアツマットレスパッドにプラスして幅160のクイーンと幅180のキングが加わり、他のサイズの幅と長さは変わりませんが、厚さは6cmと多少厚くなっています。

さらにスタンダードとハードの2種類が存在していて、柔らかいのが好きな人はスタンダード、硬いのが好きな人はハードと好みで選ぶことができるのです。

ムアツ スリープスパライト

ライトという名称から分かるようにスリープスパの軽量版であり、軽く持ち運びができるようになっているためかそれを運ぶバッグも付いてきます。

厚さは3.5でありサイズは幅97、長さ195のシングルだけしかありませんが、ポリジン加工と特殊ウレタンによる性能は他と変わりません。

※パットタイプの注意点

パッドタイプはマットレスや布団に敷いて使うものですが、何かの上に敷くという関係上、下に敷くものの汚れなどの影響は当然受けます。いくら対策はしていたとしても、間接的にカビが生えてしまう可能性があるのです。

6折りマットレス GQ5002

名の通りに6つ折にすることができ、コンパクトに収納することができるマットレスであり、硬めのウレタンフォームを使用した硬い寝心地のマットレスとなっています。

名称こそシンプルですがポリジン加工もされていて衛生面に対する対策はされているのです。

サイズは以下のようになっています。

  • シングル 幅97cm / 長さ200 / 約1万6千円
  • シングルロング 幅97cm / 長さ210 / 約1万7千円
  • ダブルロング 幅140cm / 長さ210 / 約2万3千円

セミダブルがなくシングルとダブルのロングが存在するという珍しい構成で、厚さは3.5と薄いです。

まとめ

ムアツふとんは「ふとん」という名称を使っていることからわかるように、フローリングや畳など床に直接敷くことができるタイプが多いです。

もちろんマットレスパッドの方を今利用しているマットレスや布団に利用するのも良いのですが、ベッドではなく布団形式で寝たいと考える人におすすめしたいマットレスです。