腰痛対策のマットレスを選ぶ上で折りたたみができるものが欲しいと考える人もいるでしょう。折りたたみをすることができれば使わない時は収納してスペースの確保、たたむことで持ち運びも簡単にできるといったメリットが存在します。

この記事では、折りたたみ可能な腰痛対策マットレスの特徴・注意点や、代表的な折りたたみができる腰痛対策のマットレスを紹介します。

折りたたみ可能な腰痛対策マットレスの種類

折りたたみができるマットレスにも種類がいくつかあります。折り目が存在せずに好きに折りたためるタイプと三つ折りや四つ折りといった折り目が決まって付いているタイプといったものです。

腰痛対策マットレスに限った話で言えば、構造上の理由で好きに折りたためるタイプか三つ折りタイプかどちらかのことが多くなっています。四つ折りや二つ折りといった偶数の折り目だと折り目自体が腰の部分に付いてしまうからです。

折り目の部分に腰が付くと沈みやすい、もしくは折り目自体が腰に負担を与えてしまって腰痛が悪化してしまいます。そのため、腰痛対策マットレスとしては三つ折り、もしくはあったとしても五つ折りになっているのです。

逆に言えば、腰痛対策として四つ折りや二つ折りのマットレスを選ぶのは避けましょう

腰痛対策の折りたたみマットレスを使う注意点

折りたたみマットレスは折れるようにしている構造の関係で基本的に通常のマットレスより耐久力に不安があります。

腰痛対策のマットレスは高反発系統であり、独自で製造、加工した素材が使われているためある程度の耐久性はありますが、それでも通常のと比べると不安です。

また、折りたたみということが寝心地に影響を及ぼすこともあり得ます。これに関しては個人差があるので、寝心地が良くないと感じるのであれば対処のしようがない仕方がないことです。

この点から考えて折りたたみを利用する場合は、耐久性と寝心地に難が出てくる可能性があると理解しておきましょう。

折りたたみできる腰痛対策マットレス一覧

マニフレックス

メッシュ・ウィング

マニフレックスが提供するエリオセルを利用した三つ折りすることができるマットレスです。エリオセルが使われているため三つ折りながらに適度な弾力性と復元性があり、体圧分散性と高反発による寝姿勢のサポート性能は問題なく発揮されています。

取っ手が付いているので折りたたんだ際の持ち運びも多少の重さはありますが楽にすることが可能です。

サイズはセミシングルからクイーンと幅広く、自分の幅に応じたサイズを利用することができます。単にベッドフレームに置くだけでなくフローリングに直置きすることができるため、利用できる場所が幅広いのも利点です。

しかし一方で通気性があるために床置きだとそれが通過してカビを生やす原因になってしまうというデメリットに気をつける必要があります。

シングルで3万台、セミダブルで4万台と価格がそれ程かからないのも利点です。

メッシュ・ウィングレオナルド

名の通りにメッシュ・ウィングのバージョンアップ版でエリオセルソフトによるソフト感のある寝心地が付加されたマットレスです。

硬めの反発力で体をしっかりと支えてくれるため体圧分散性は問題なくソフトの面による柔らかい寝心地を味わうことができます。厚さと重さはメッシュ・ウィングと変わらないため持ち運びも同じ感覚ですることが可能です。

腰痛対策としてはメッシュ・ウィングで間に合っている部分はありますが、ソフトな感触で寝たいと考える場合にはこちらが候補に入るでしょう。

DDウィング

こちらもマニフレックスのマットレスでエリオセルMFを利用したマットレスです。二重構造のマットレスで両面利用ができるため硬めと柔らかめの寝心地で使い分けることができるマットレスになっています。

腰痛対策のマットレスとしては硬めと柔らかめのどちらもエリオセルの性能が発揮されているため、体圧分散性には問題がありません。

三つ折りができる点はメッシュ・ウィングシリーズと変わらず、取っ手も付いているため持ち運びも楽です。しかし厚さが13cmとなりそれに応じて重量も上がっているため持ち運びづらくなっているという欠点はあります。

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ムアツふとん

ムアツ2フォーム90

タマゴ型というデコボコ構成が特徴のムアツふとんであり布団という名だけあって折りたたむことができます。

体を点で支えてそれを体圧分散する上層と通気性の高さで湿気がたまらないようにする下層という二重構造です。タマゴ型が寝姿勢を保ってくれて最適な寝姿勢を支えてくれるようになっています。

タマゴ型で平らなマットレスより持ちやすいだけでなく軽い方でもあるため持ち運びがしやすいです。折り目があるのではなく自分で折りたたむタイプであるため多少の手間がかかるという欠点はあります。

ムアツ2フォーム100、110

2フォーム90のバージョンアップ版で適度な硬さの100と硬めの110が存在していて90とは違い、三つ折りができるマットレスとして販売されています。

性能自体は2フォーム90と同じであるため二重構造による体圧分散性と通気性は保証されています。素材の関係で重量もそこまで重いではなくタマゴ型という関係もあって平らなマットレスよりも持ちやすい利点も変わっていません。

しかし6万近くと多少高めの設定でコスト的には厳しい部分があり、これが110になると7万もするためにより厳しいです。更に重量がフォーム90より多少上がっているためそれによって持ち運びがしづらくなったという欠点もあります。

ムアツスリープスパBASIC

スタンダードとハードの2種類のタイプがあるムアツのスリープスパシリーズで2フォームと同じように三つ折りすることができます。

こちらは二重ではなく三重構造になっていて上層がタマゴ型の点で支えて中層が体圧分散性を発揮し、下層が体を受け止めると役割分担しています。細かく支えるために支える力は2フォームよりも強くなっているのです。

厚さは2フォームと変わっていないため三つ折りして持ち運ぶことができるという利便性は変わっていません。しかし三重構造にもなって重さは多少上がっているため持ち運びをするのが難しくなったという点には気をつける必要があります。

価格はどちらも変わりませんが6万近くするとコスト的にも多少高めです。

ムアツスリープスパPLATINUM

スーパーハードとハイバウンドの2タイプがあるスリープスパシリーズでどちらを選ぶかで性質が変わってくるマットレスです。

三重構造による内容はBASICの方と変わらないのでそれによる体圧分散性と寝姿勢のサポートは問題がありません。スーパーハードは名の通りに硬めのマットレスで、ハイバウンドは高弾性のフォームを利用したものです。

スーパーハードは普通の硬さでは沈んでしまう人をしっかりと支えて腰の負担を大きくしないようにしています。ハイバウンドは高い弾力で寝返りを打ちやすくしていると自分の状態に応じて選ぶことができるようになっているのです。

どちらも三つ折りして持ち運びができますが、BASICよりも更に重くなっているためより難しくなっている点に気をつけましょう。

価格もシングルでどちらも8万5千近くするため腰痛対策マットレスとして考えるとコスト的には高めなのも難点です。

ムアツマットレスパッド

名の通りにムアツふとんのマットレスパッドタイプであり、厚さが5.5と薄くなってしまっていますがタマゴ型による体圧分散の性能は変わりません。

三つ折りではなく折りたたむタイプで薄さと軽さもあって持ち運びと収納するのが簡単なものになっています。価格もムアツふとんタイプに比べると安価でコスト的にもそこまでしないのがいいでしょう。

ムアツスリープスパ

マットレスパッドタイプのスリープスパシリーズでふとんの方と同じくスタンダードとハードの2タイプがあります。どちらもふとんの方と変わらず三重構造による寝姿勢と体圧分散性を発揮してくれますが、パッドだけあって多少柔らかめになっているのが欠点です。

それとふとん程ではありませんがシングルで6万近くという価格設定もコスト的には厳しいでしょう。

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エアウィーヴ

多くの有名なアスリートが使っているマットレスでairfiberという独自の素材を利用しているのが特徴のマットレスです。

airfiberによって復元性がありながら寝る人間による反発力を発揮するため、どのような人でも最適な寝姿勢と寝返りのサポートを受けることができます。体圧分散性も負担がかかる部分の偏りを防いで均一にしてくれるのです。

折り目がありませんが、薄いために三つ折りにしてたたむことが可能となっています。

空気で作られた素材を使っていながら多少の重さはありますが薄さもあって持ち運びすることはできないわけではなく収納も簡単です。しかし問題は価格であり、シングルでも7万近くと高めな設定となっています。

エアウィーヴS-LINE

腰の部分を硬めにしてより体圧分散性によるバランスを高めたエアウィーヴのマットレスです。

三つに折りたたみができる点は変わっていませんが、厚さと重さが多少上がったため持ち運びすること自体は少し厳しくなりました。価格もシングルで10万超えと高価になっていて手が届き難くなっているのも欠点です。

エアウィーヴDUALMODE

片面は硬く、片面は柔らかくと両面によって硬さの仕様が違っているエアウィーヴのマットレスです。

通常のより多少薄くなって重さは変わっていないので持ち運びをすること自体は優しくなってはいます。しかしそれは通常カバーの話であり、付属している冬用のカバーになると厚さと重さが上がるために持ち運びをするのが難しくなってしまうのです。

何より価格がシングルで16万程度となっているためコストのことを考えると候補に入れるのは難しいでしょう。

エアウィーヴ四季布団

布団タイプのエアウィーヴですが、素材は同じものが使われているため性能面としてはマットレスの方と変わりません。

布団ということもありマットレスの方と同じく三つ折りにしてたたむことが可能です。しかし厚さと重さどちらも通常のエアウィーヴよりあるためにそちらと比較すると持ち運びをするのに多少苦労することになるでしょう。

価格もシングルで9万近くという高額な設定なのも難点です。

エアーバランスZ

東洋紡のブレスエアーと呼ばれる素材が使われた三つ折りのマットレスです。エアウィーヴの素材と同じように空気でできていて高反発であるため、適度な硬さで寝姿勢を沈ませることなく支えてくれます。

体圧分散性も均一に働くことで腰はもちろんですが、肩や首といった部分の問題にも作用して改善をしてくれるマットレスです。

大半が空気でできている素材で構成されているためマットレスも非常に軽く、三つ折りをすることができるため持ち運びがしやすいマットレスになっています。価格も2万に届かないとコストとしては安価な物に仕上がっているのです。

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まとめ

折りたたみのできるマットレスも安価な物もあれば高額な物も存在します。しかし腰痛対策マットレスとしては高いから性能が良い、低いから悪いとは単純に当て嵌まらないため費用で無理しようとするより性能で判断するようにしましょう。

一方で通常のに比べると耐久性に不安があるのは事実であるため、長く使えるとは限らないということを理解して選び使うようにしてください。