腰痛と一言で称しても単なる腰痛ではなく病気の一種としてそれが腰痛を引き起こしていることもあります。椎間板ヘルニアと呼ばれる病気はその代表格です。椎間板ヘルニアは激しい腰痛を起こすだけでなく、他の部分にも支障が出てくる病気です。

一番まずいのが、人によってはただの腰痛だと考えて自分が椎間板ヘルニア持ちになっていると気づかない場合です。この病気は放置をするとそのまま自然治療する可能性もありますが一方で症状が悪化するだけでなく、かなり危険な状態に陥ることもあります。そのため自覚をしている方もしていない方もすぐに改善させるように努める必要があります。

ここでは、椎間板ヘルニアとはどういう病気でどのようなことが原因で起こるものかを解説するとともに、ヘルニア持ちの方がマットレスを選ぶのであればどれを選ぶのがおすすめかお伝えします。

椎間板ヘルニアとは

腰には腰椎というものが24個あり、この腰椎の間には椎間板というものが存在します。この椎間板はクッションのようなものであり背中に何かしらの重みがかかった時に背骨にかかる負担を軽減してくれるのです。一方でヘルニアは本来あるべきところに存在する臓器がその場所から飛び出してしまっている状態のことを指します。

そのため椎間板ヘルニアとはその腰椎の間にある椎間板が本来あるべき場所から飛び出してしまった病気のことを指すのです。この椎間板が飛び出してしまうことで体にある神経を圧迫してしまい、それによって腰に激しい痛みを生じさせます。神経に作用するため、腰だけでなく他の部分、特に下半身部分に痺れも生じさせるのです。

この痺れが単なる腰痛との違いであり、もし激しい腰の痛みだけでなくどこか痺れるような感覚がした場合には椎間板ヘルニアを発症している恐れがあると考えた方がいいでしょう。もし疑いを持った場合にはすぐに病院へと行き診断を受けて本当に椎間板ヘルニアを発症しているかどうか確認した方がよく、その上でどうすればいいか相談をした方がいいです。

放置をするのは危険であり冒頭に書いたように自然治療する可能性はありますが、最悪の場合にはその痺れが永遠のものになる恐れがあります。痺れが永遠のものになるということは下半身麻痺が起きることであり、そうなれば生活にも大きな支障を来たしてしまうのは間違いない話です。この最悪の状況を回避するために放置せずに診断を受けた方がいいということになります。

椎間板ヘルニアになる原因

椎間板ヘルニアになってしまう原因は様々であり、年齢を重ねることによる椎間板やそれを支える骨自体の劣化、生活している上での動作で無意識に椎間板の存在する部分に大きな負担を与えているといったことがあります。他にも姿勢が悪いとそれが骨盤の歪みを生じて、その歪みが椎間板をはみ出させてしまうこともあるのです。

さらにはストレス、睡眠不足、喫煙、アルコールの摂取、疲労といった生活習慣に関わること自体が原因とされていることもあります。更に場合によっては遺伝子が原因になっていることもあり、親が椎間板ヘルニア持ちだとその子供も無条件で発症する可能性があるのです。こうしたこともあって原因を追究するのが難しい病気にもなっています。

中には複数の原因が合わさってそれらが発症させているということもあるのです。どれが原因かを完全に見極めることはできませんが、念のために自分で生活を振り返って原因となるものがないかの確認はしておきましょう。

椎間板ヘルニアの方におすすめのマットレス

椎間板ヘルニアは腰部分の椎間板に異常が生じている状態であるため、その部分に大きな負担を与えない種類のマットレスを選ぶ必要があります。柔らかいマットレスは腰を沈ませてしまい腰への負担が大きくなってしまうのでおすすめできません。では逆に硬ければ良いのかというとそう単純な話でもありません。硬さの程度によってはその硬さが逆に負担となってしまうため、結果的に悪化につながってしまいます

結局は椎間板ヘルニアも腰に関わる問題であるため、おすすめなのは腰痛対策と称される高反発のマットレスということになるのです。これらは体圧分散性が高くなっているため腰の負担を軽減してくれる存在になっています。そのため椎間板ヘルニア持ちの方でも痛くないわけではありませんが、痛みを軽減して寝ることができるようになるわけです。

しかし腰痛対策のマットレスも高反発といえど硬さはそれぞれであり、椎間板ヘルニア持ちの方は硬すぎない多少硬めのタイプを選びましょう。柔らかい寄りのタイプだと反発力と弾力性で持ち上げてくれたとしても、多少沈んでしまってそれが痛みを悪化させる原因となってしまいます。

個人による合うか合わないかという部分も存在するため選び方としては単に性能だけでなく試せる場合には必ず試してみましょう。返金や返品できるタイプも存在するためそれらを一通り試して合うのを発見するという方法もあります。

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まとめ

気をつけたいのは適切なマットレスを選んだとしても椎間板ヘルニア自体は治ることがないということです。そのためマットレス以外の部分で椎間板ヘルニアの改善をするように努力しましょう。

しかし日々の睡眠で背中、腰に与える負担を減らして改善へと向かわせるために適切なマットレス自体は必要な存在であるためしっかりと選ぶようにしてください。